2000年代初頭に起こった世界的なロックンロール・リヴァイヴァルの中で、
ストロークスや
リバティーンズなどと同時期に登場した、アリソン・モシャートとジェイミー・ヒンスからなる
ザ・キルズ(The Kills)が、約7年ぶりとなる新曲「New York」と「LA Hex」を両A面シングルとして2曲同時に発表。PRADAやジェフリー・ダイチ・ギャラリーとのプロジェクトでも知られる映像作家、アンドリュー・セオドア・バラシアが手がけた2つのミュージックビデオも公開されています。
「New York」は、病みつきになるようなギターリフとモシャートの象徴的な歌声で、ザ・キルズらしさが爆発した1曲。一方「LA Hex」は、グリッチを効かせた魅惑的なビートに歪んだトランペットを重ね、新たなサウンドを追求する姿勢が示された楽曲。あわせて公開となったMVは、「New York」ではリングサイドで血まみれになっている2人を、「LA Hex」では、ハーモニー・コリン映画を彷彿とさせるようなLAのキャラクターたちの中に自然と馴染む2人の姿を見ることができます。
両シングルのアートワークは、画家としても活動するアリソン・モシャートによるもので、トランプの上にペイントをする現在制作中のプロジェクトの流れを受けたもの。7月27日(木)には、著名なロック / ファッション写真家であるスティーヴン・セブリングが所有するニューヨークのスタジオでDJパフォーマンスを行ない、8月3日(木)にはロサンゼルスの伝説的クラブ、ヴァイパー・ルームにてイベントを開催。会場では本シングルを収録した7インチも販売されるとのことです。
ザ・キルズは、2003年の『
Keep On Your Mean Side』、2005年の『
No Wow』、2008年の『
Midnight Boom』、2011年の『
Blood Pressures』などの作品で、数億回におよぶストリーミング再生数を記録。2016年の『
Ash & Ice』はキャリア最高傑作として高く評価され、収録曲「Doing It To Death」や「Heart of a Dog」は、ファンたちの新たなお気に入りの楽曲となっています。また2020年には、Bサイドとレア音源を集めたコンピレーション作品『
Little Bastards』をリリースしています。