華氏103度を意味する「103」では、生きることすら困難になった残酷な現実世界について歌っていましたが、「Wasterpiece」では、ザ・キルズの輝かしいキャリアを特徴づけてきた、魅惑的な威勢の良さが爆発。「You're VIP in the Hall of fame / I'm RIP on the Walk of Shame」といった歌詞に見られる、嘲笑的かつ自虐的なリフレインは、2人のヴォーカル同様、大胆さと推進力を楽曲にもたらしています。また、ミュージック・ビデオは、ミツキ「Bug Like An Angel」やスロウダイヴ「kisses」を手がけたノエル・ポールが監督しています。
『God Games』は、アリソンの全身全霊を込めたヴォーカルと、ジェイミーのギロチンのような切れ味滑らかなギターが織り成すコール・アンド・レスポンスが中心となった作品。2人のシグネチャー・サウンドの境界を広げるため、新たな視点から作り上げたという本作は、初めてピアノを中心に作曲し、革新的なエレクトロニック・サウンドとブラスのテクスチャー、精密なプロダクション、深く人間的な歌詞が特別な魅力をもたらしています。また「LA Hex」と「My Girls My Girls」ではコンプトン・キッズ・クラブ合唱団もフィーチャーするといった試みも。作曲をスタートさせたのは2019年で、2002年にザ・キルズの初サウンドマンを務め、その後、アデルやポール・マッカートニーを手がける大物となり、アカデミー賞とグラミー賞も受賞したトップ・プロデューサー、ポール・エプワースとともに古い教会でキャンプをしながら行なわれました。