2012年7月27日（金）、28日（土）、29日（日）の3日間開催される＜FUJI ROCK FESTIVAL'12＞。先日第1弾22組が発表されたばかりですが、早くも第2弾14組が追加されました！

　まず、グレイトフル・デッド・ファミリーの一員であり、故ジェリー・ガルシアの後継者との呼び声高いギタリスト、スティーヴ・キモック。アメリカにおけるその存在性の高さはもちろん、ここ日本でも根強い支持を誇っている彼が苗場に登場します。

　そして、スペシャルズに代表されるスカ・シーンからも重要アーティスト2組が決定！ 50年代後半、スカの誕生に大きな功績をもたらしたジャマイカの偉大なるギタリスト、アーネスト・ラングリン。さらにロンドンが誇るベテランのスカ・レゲエ・バンド、フジロッカーにはお馴染みザ・トロージャンズも決定。

　また、お祭りにふさわしいバンドも。ジャズ、ファンク、ブルース、ラテンなどあらゆるジャンルを飲み込んだニューオーリンズを代表するダーティー・ダズン・ブラス・バンド。そして、アコースティックにこだわったバンド編成を強みに、場所を選ぶことなくプレイできるアルゼンチンの5人組オンダ・ヴァガ。南米のジプシーとも言える、その神出鬼没さ感とフリーキーな存在はマヌ・チャオのファンも必見です。そのマヌ・チャオと同じスペインはバルセロナで活躍するごった煮レベル・ミュージック・バンド、チェ・スダカも会場を盛り上げます！

　ブルース界からは、バディ・ガイと並ぶリヴィング・レジェンドのエルヴィン・ビショップが。65年、ボブ・ディランがフォークとロックを融合させたサウンドを初めて観衆の前で披露し、賛否両論を巻き起こしたニューポート・フォーク・フェスティバルで、ディランのバックを務めたのがこのエルヴィンを擁するポール・バターフィールド・ブルース・バンド。そんなバンド時代〜70年代のソロ活動、そして現在に至るまでホワイト・ブルースの代表的なギタリストとして一時代を築いた伝説の男が苗場をうならせます。

　一方ロックシーンからは、哀愁と甘酸っぱいさわやかさをもったエレクトロニカ・ポップ・ナンバー「ファイアー・フライ」で全米No.1 を獲得し、一躍旋風を巻き起こしたアウル・シティーが、昨年秋のツアーを経て再来日、初のフジロック出演を果たします。

　テクノ・レーベルの老舗＜WARP＞が、ロック・バンドとしてはバトルス、グリズリー・ベアに次いで契約したニューヨーク発の大型新人、マイ・ベスト・フィーンド、英・マンチェスターから登場した、モリッシーを彷彿とする耽美なヴォーカルが話題のザ・ハートブレイクスと、ニューカマー組も米英それぞれの魅力にあふれた2組となりました。

　常に最先端のダンス・ミュージックを紹介しつづけることでも大きな実績を誇るフジロック。ターンテーブルではなくパッドを駆使した超絶パフォーマンスで新たなポスト・ダブステップ・サウンドを創り出すエイラブ・ミュージックが登場、苗場の夜を沸かせます。

　フェスで再結成、も最近の傾向ですが、アット・ザ・ドライヴ・インに続いてリフューズドが決定。90年代に活躍したスウェーデンの伝説的ポスト・ハードコア・バンドが14年ぶりの再結成、フジロックでついに初来日を果たします。

　ビッグネームから中堅、そして粒ぞろいのニューフェイスまで万遍ないラインナップが第1弾発表だとしたら、今回の第2弾は“フジロックらしい”大人も楽しめる懐の深い、渋いラインナップと言えるかもしれません。

　ストーン・ローゼズ、レディオヘッド出演に加え、3月1日の第1弾出演アーティスト発表が話題を呼び、直後に受付を開始したチケットの先行販売には相当な弾みがついているもよう。今年のチケット購入は早めをおすすめします！