コンピレーションCDアルバム
『COVER RED 女が男を歌うとき』、
『COVER WHITE 男が女を歌うとき』が発売から1ヵ月半で合計3万枚の売上げを達成! テレビCMが実施されていないCDとしては異例のヒットを記録している本作は、女性アーティストによる男性の名曲カヴァー集(『COVER RED』)と、男性アーティストによる女性の名曲カヴァー集(『COVER WHITE』)となっており、
徳永英明、
中森明菜、
平井堅、
夏川りみなど、その歌唱力に定評のあるアーティストの楽曲が収録されています。
発売元のユニバーサルミュージックが実施した購入者アンケートによると、男女比率は3:7と女性人気が高く、また年齢別では20代以下は0.5%に対し、40代が37%、50代が35%と、大人の女性に圧倒的に支持され、じわじわと口コミで広がっています。
また、購入場所は43%が生協(生活協同組合)となっていて、タワーレコードやAmazonを大きく引き離しているのも驚くべき事実。また、中高年がメインターゲットなっている地方の中小CDショップの売上も比較的高く、東京でのシェアはわずか11%と通常CDの半分程度となっている代わりに、福岡県、広島県、岡山県、宮城県、新潟県などが、首都圏の3県(神奈川県、埼玉県、千葉県)よりも売れているとのこと。特に生協は、非営利目的の組織ゆえに、価格が維持されたCDでも5〜10%安く販売されており、その値頃感とメインターゲットである大人の女性からの支持が、本作のヒットに繋がった模様。
好きな1曲だけをダウンロードする音楽配信時代の中、本作のように商品のコンセプトとターゲット、そして販路の開拓により、ヒット作はまだまだ生まれてくるのでは。