パステルズやアルミナム・グループなどのミキサーとしても知られる“ジョン・マッケンタイア”が率いる、シカゴの音響／ポスト・ロック系バンドの先導者的存在“トータス”。デビュー以来、アンビエント、ジャズ、エレクトロニカ、ダブなど様々な要素を交配し続けているその姿勢に、ミュージシャンのなかでも信者の多い彼らですが、そんな彼らの前作『スタンダーズ』から約3年ぶりとなるニュー・アルバム『イッツ・オール・アラウンド・ユー』が、ついにリリースされることになりました。

　4月6日予定のUSに比べて、約1ヶ月近く早い、3月3日にリリースされる予定の日本盤(HEADZ-20\2,415(税込))には、なんと嬉しいことに、日本用にレコーディングされたというボーナス・トラックが2曲追加収録される予定もあるとのことで、その気になる収録予定曲は下記のとおり。なんでも、今作は、彼ら初の試みとなるコーラスのみの楽曲「ザ・リチウム・スティッフズ」が収録されていることを始め、殆どの楽曲が3分から5分ほどのコンパクトな仕上がりになっている、彼ら史上最もポップな作品となっているそうです。ソングライティングとアレンジ・センスの光る彼らが、よりポップになった作品とは如何なるものなのか？　これは大いに楽しみです。

　なお、同日には、98年発表の彼らの代表作『TNT』(写真)が、日本盤ボーナス・トラックはそのままに多少お安くなって再発される予定もあるとのこと(HEADZ-22\2,000(税込))。まだ未購入であった方は、これを機に是非ともどうぞ！

『イッツ・オール・アラウンド・ユー』収録予定曲
(01)「イッツ・オール・アラウンド・ユー」
(02)「ザ・リチウム・スティッフズ」
(03)「クレスト」
(04)「ストレッチ（ユー・アー・オール・ライト）」
(05)「アンノウン」
(06)「ドット／アイズ」
(07)「オン・ザ・チン」
(08)「バイ・ドーン」
(09)「ファイヴ・トゥー・メニー」
(10)「ソルト・ザ・スカイズ」
(11)「エルメーソン，リンカーン＆パーミアリー」
(12)「デルトイットニュー」

＊(11)(12)は日本盤用ボーナス・トラック