昨年のデビュー10周年記念リサイタルで“オール・
ショパン・プログラム”を披露し、今年の3月に“第44回日本ショパン協会賞”を受賞したピアニストの
外山啓介が、〈外山啓介ピアノ・リサイタル「月光&謝肉祭」〉を全国で開催中。山梨、東京、静岡での公演を経て、9月1日(土)東京・初台 東京オペラシティ コンサートホール、9月6日(木)北海道・札幌コンサートホール Kitara、9月8日(土)大阪・ザ・シンフォニーホール、9月22日(土)岡山・山陽新聞社 さん太ホールで公演が行なわれます。本公演でも演奏するショパンのプレリュード第15番「雨だれ」の演奏映像が公開されています。
今年のリサイタルのテーマは“月の光”と“謝肉祭”。前半には没後100年の記念年を迎えた
ドビュッシーの「月の光が降りそそぐテラス」と「月の光」(『ベルガマスク組曲』より)、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」を、そして後半には
シューマンのロマンティックな大作「謝肉祭」をメインに据えたプログラムです。外山は「今回の選曲は、〈謝肉祭〉の“4つの音符による面白い情景”という副題からインスピレーションを得た」と語っています。そのほか、ドビュッシーの「喜びの島」やショパンの「雨だれ」、ノクターン第8番といった珠玉の名曲も演奏予定です。
東京オペラシティ コンサートホールは、2004年に外山がこの会場で開催された〈第73回日本音楽コンクール〉本選で第1位に選ばれ、この受賞により2007年のCDデビューならびに全国各地でのデビュー・リサイタル開催など本格的に活動していくきっかけとなった、思い入れのある会場です。
Photo by ©yuji hori