1996年にデビュー、サンタナを想起させるラテン・フレーヴァー溢れるハード・ロックで話題となったトライブ・オブ・ジプシーズ（以下TOG）が、『スタンディング・オン・ザ・ショルダーズ・オブ・ジャイアンツ』（写真・2000年）以来、6年ぶりとなる新作をリリースすることになりました。

　バンドの活動停止期間中もロイ・Z（ギター）はプロデューサーとして大忙し。ブルース・ディッキンソン（アイアン・メイデン）やロブ・ハルフォード（ジューダス・プリースト）をメタルの世界に引き戻し、プロデュースのみならず共作にギターにと大活躍でした。TOGの活動はまったく伝わってこない状況のなか、つい先日、日本で7月に開催されるUDO MUSIC FESTIVALへの出演が発表され、突如という印象の復活。そして新作発表となった訳です。

　『ドゥエラー・オン・ザ・スレッショルド』というタイトルのこの新作、新シンガーにジェイソン・ボーナム・バンドで活動していたチャス・ウェストを迎え、セカンド・ギタリストまで加えた7人編成となっています。アルバムには、ヴァン・ヘイレンの「エイント・トーキン・バウト・ラヴ」をラテン風味たっぷりにカヴァーしたヴァージョンなど、14曲（日本盤ボーナス・トラック1曲）を収録。現在、Myspace.comの彼らのページではその「エイント〜」を含む2曲の試聴が可能となっています。発売は国内盤（VICP-63528 税込\2,520）が7月20日の予定。メタル系プロデューサーとは一味違うロイ・Zの本領、ご堪能ください。

●『ドゥエラー・オン・ザ・スレッショルド』収録曲
01. ビッグ・スカイ・プレゼンス
02. ライド・オン
03. デソレイト・チャイル
04. ストップ・ボミング・イーチ・アザー！
05. ヘイローズ
06. ズート・スーツ・マルディ・グラ
07. ゴー・ユア・ウェイ
08. アフター・ザ・サマー
09. フライング・タイガース、クライング・ドラゴンズ
10. 叶わぬ賭け（Ain't Talkin' 'Bout Love）
11. ネヴァー・ウィル・ビー・マイン
12. ラ・オラ
13. ハンズ・トゥ・エタニティ
14. エン・エル・マル ※日本盤ボーナス・トラック