トリプルファイヤーの7年ぶりとなるニュー・アルバム『EXTRA』が7月31日(水)にリリースされることが決定。アルバムより「相席屋に行きたい」が先行シングルとして配信開始となりました。あわせて、イラストを谷端実が手掛けたアルバムのジャケット、cherry chill will.撮影による新アーティスト写真も公開。さらに、8月19日(月)に東京・渋谷・クラブクアトロで開催される〈アルティメットパーティー11〉に『EXTRA』のリリース・パーティーとしてゲスト出演することも発表されています。
前作『
FIRE』より7年、レコーディングが開始されたのが2020年の11月末日、アルバム・リリースの匂わせからも月日が経ち、いよいよ放たれる本作は、先行シングル「相席屋に行きたい」のデジタル・リリースからスタート。石の上にも3年はとっくに過ぎ、メンバーも年も取りましたが、熟成や発酵という言葉が持つ、「風味や品質が向上すること」という意味にも合致した傑作となりました。
本アルバムにおけるあまりにも多様な音楽性は、トリプルファイヤーが世に出た際に名付けられた“高田馬場の
ジョイ・ディヴィジョン”というキャッチフレーズともかけ離れたもの。しかしながらじゃあ誰なのか?「トーキング・ヘッズ?ジョージ・クリントン??」と考えたところで、さまざまな要素が粘土をこねくり回した様に異形化しており、結論から言うと“柴又の寅さん”のごとく“高田馬場のトリプルファイヤー”としか形容しえない独創性を獲得した仕上がりに。難産の末、“トリプルファイヤー”ここに極まりと胸を張って言える、これまで以上にポップでエンターテイメント性にも飛んだ作品となりました。
アフロ・ビート、ファンク、ロック、ブラジル、そしてそれらが混ぜ込ぜになった先人たちの名盤の数々を、バンドが表現したいことを一番の指針としたブランニューな音楽に見事に昇華。
池田若菜(flu)、沼澤成毅(key)、
シマダボーイ(perc)、PLASTICMAI(M6 Guest Vocal)の強力なサポート、馬場友美の録音、The Anticipation Illicit Tsuboiのミックス・マスタリングによりこれまで以上にメンバーのやりたかったイメージにも辿り着くことができました。
その結果、彼らの音楽の基盤となる“楽しく踊れる音楽”がジャケットに描かれたキャラクターのごとく、次々に姿を表します。サウンド面では鳥居真道(g)が陣頭指揮を取りながら、山本慶幸(b)、大垣翔(ds)、吉田靖直(vo)とゲストたちによる、とてつもなくユニークで、とてつもなく楽しいミュージック。
また、一時の『タモリ倶楽部』準レギュラー的ポジションなど、インパクト大のお茶の間露出から、エッセイや脚本など文筆方面でも活躍するヴォーカリスト・
吉田靖直の「自分が本気で思っていることを書く」スタイルのリリックと、ヴォーカル・フロウ含めた、バンドのサウンドの探求の掛け算が黄金律で成立してしまっていることも、彼らの摩訶不思議な音楽の重要なポイント。吉田の自己からにじみ出てた言葉ながら、神様視点にも感じる詩の世界。少し加齢し、おじさんっぽく扱われ始める局面にも直面することで生まれた“あがきと諦め”。誰も歌にしてこなかった共感しかない歌たちが揃い踏みです。〈相席屋に行きたい/相席屋に生きたい〉とヒップホップ・シーンにもしっかり届く、パンチライン製造機としての切れ味もマシマシとなっています。
言葉の面白みだけでなく、これまで以上にメロディアスな歌やお洒落でもあるサウンドも相まって、より多くの人に届きそうな予感がする7年ぶり・等身大の傑作に期待が高まります。
なお、自主企画として発表されていた8月19日の渋谷・クラブクアトロ公演には、沼澤成毅(key)、シマダボーイ(perc)、池田若菜(flu)、PLASTICMAI(M6 Guest Vocal)のアルバム・ゲスト陣も総出演。チケットは発売中で、19歳以下のお客様はドリンク代のみでご入場いただける[U-19 TICKET FREE!!]も用意されています。