60年代後半から約半世紀にわたり日本の音楽界に偉大な足跡を残し、2020年10月7日、80歳で逝去した作曲家・
筒美京平。そのキャリアにおいて1972年から1999年に発表されながら眠っていたお宝音源をまとめたコンピレーションCD『筒美京平 アーカイブス 5』が2月16日(金)に発売されています。
一昨年7月21日にリリースされた『筒美京平 アーカイブス 1』以来、毎回ファン垂涎の希少音源を網羅した内容の濃さが好評を博していますが、続編となる本企画はなんと4枚組にボリュームアップ。今回は桑原一郎、三浜鉄平、
石黒ケイ、
清水健太郎、
東京JAP、
奥田圭子、
平山みきらの楽曲全60曲を収録(うち20曲が初CD化)。もちろんこれまでの筒美京平作品集とは重複なく選曲されています。また筒美京平が自ら編曲を行った70年代女性歌手、
南沙織、平山三紀、
太田裕美、
中原理恵、
ジュディ・オングらのオリジナル・カラオケも24曲収録されています。これまでCD化されなかったマニアックな音源ではありますが、いずれもさすがは筒美京平と唸らされるクオリティの高い楽曲ばかりなのは言うまでもありません。今まで聴ける機会が少なかった隠れた名曲たちをたっぷり堪能できるコンピレーションをぜひチェックしてください。
このCDはソニーミュージックショップのオーダーメイドファクトリーでの販売となります。
[コメント]筒美京平先生とは50年以上のご縁です。
デビューの頃は嫌いだったあの不良ぽい遊び人のキャラクターのアーティスト・平山三紀を筒美京平先生、橋本淳先生が作って育てて下さった。
お二人は父親の様な方です。
でも作曲家・筒美京平先生は偉大で近寄り難い時もありました。
京平さんが亡くなった後も以前同様に橋本淳さんご夫妻と京平さんの奥様に娘の様に可愛がって頂いて居て、いまでも歌い続けて居られるご縁に感謝してます。――平山みきCBS・ソニーが1969年に立ち上げたグループ「ブルー・シャルム」でデビューさせていただきました。解散後、単身ニューヨークでギターと声楽を勉強していた時に映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」の主題歌の日本語カバーのお話をいただきソロデビューしました。
その後に筒美京平さんに作曲していただいた今回の曲たちですが、「難しい曲でごめんね」と筒美京平さんが笑顔で言っていたレコーディングを思い出します。――桑原一郎