2012年にオランダ、ハーレムの聖バフォ教会のミューラー・オルガンを用いたゴルトベルクを、2013年にはポジティフ・オルガンを用いたゴルトベルクをそれぞれリリースし、オーディオ各誌で話題をさらった
塚谷水無子。初のピアノ演奏による最新リリース
『涙のバガテル〜天使のピアノ〜シルヴェストロフ ピアノ作品集』(PCD-1409 / オープン価格)が12月28日(日)に発売されます。
塚谷水無子は東京藝大楽理科卒業後オランダへ渡り、ピアノと室内楽をヴィム・レーシンクに、パイプオルガン・作曲・即興演奏をヨス・ファン・デア・コーイに、チェンバロをロベール・コーネンに師事。アムステルダム音楽院、デンハーグ王立音楽院修士課程を首席で卒業し、17年にわたり
ロイヤルコンセルトヘボウ、オランダ国立歌劇場はじめヨーロッパ各地のコンサートに出演、委嘱作品の世界初演も数多く手がけてきた実力派です。
本作で塚谷はヨーロッパで研鑽した運指を駆使し、オルガン領域から鍵盤楽器領域へ、そしてバロックからコンテンポラリーへと飛翔していきます。収録されているのは、ウクライナの現代音楽作曲家である
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(Valentin Silvestrov, 1927 〜)のピアノ作品集です。重なり合う音が織りなす美しい響きこそシルヴェストロフ作品の真骨頂。本作では、その響きの美しさ、そしてピアノのサスティンに堪能し埋没できるよう、オーディオ誌でお馴染みの生形三郎氏が録音を手掛けています。
「知る人ぞ知るウクライナの作曲家、ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)のピアノ音楽の魅力にとりつかれた誰かが、いつかきっと現れて、こういうアルバムを録音するに違いない、そしてそれは時間の問題だろうと思っていた。(中略)塚谷さんの解釈が興味深いのは、そこにひとつの明確さを加えていることである。一見ソフトなシルヴェストロフの音楽をそのまま演奏するのではなく、底にあるクリアな強さをみてとっている。そこが非凡である。」――林田直樹(ライナーノーツより)
■2014年12月28日(日)発売
塚谷水無子
『涙のバガテル 〜天使のピアノ〜 シルヴェストロフ: ピアノ作品集』
PCD-1409 オープン価格
[収録曲]
01. 「天使 (メッセンジャー)」
02. 3つの小品
03. 追伸のついた2つのディアローグ〜「ウェディング・ワルツ」
04. 3つのバガテルop.1
05. 4つの小品op.2
06. 3つのバガテルop.4
07. 後奏曲op.5
[演奏]
塚谷水無子(pf)