2011年にリリースしたアルバム『フー・キル』がピッチフォークやMOJO誌などさまざまなメディアの年間ベスト・アルバムに選出され、新作リリースが待望されていたカリフォルニア州オークランドを拠点に活動するメリル・ガーバスのプロジェクト、チューン・ヤーズ（tUnE-yArDs）がニュー・アルバム『ニッキー・ナック』を5月28日（水）に発表します。

　近年はオノ・ヨーコ率いるYoko Ono Plastic Ono Bandにフィーチャリング参加し、マイ・モーニング・ジャケットやアラバマ・シェイクスのブリタニーらとともに米TV番組に出演してパフォーマンスを行なうなど、多くのアーティストからも支持が高いことで知られている彼女。

　表現力豊かな自身の声を、フアナ・モリーナの様にループマシンを駆使して楽器のひとつとして多彩に扱い、トライバルなリズムとともに展開される独自の世界観は、今作でさらにパワーアップ！ 一度聴いたら、カラフルなメリル・ワールドの虜になることは間違いなしです。

　さらに今作では、プロデューサーにMalay（フランク・オーシャン、アリシア・キーズ、ビッグ・ボーイ）とジョン・ヒル（リアーナ、シャキーラ、M.I.A.）をアルバム収録曲の何曲かに迎え入れ、音楽的にも成長を遂げた作品となっています。

　「チューン・ヤーズが私だけのプロダクションにならないようにしなくちゃと思ったの。私はもともとバンドに関してどういうサウンドが欲しいか明確なヴィジョンを持ってるし、女性プロデューサーって受けるべき称讃を受けていないから頑固に粘った。だけどネイト（チューン・ヤーズのベーシスト）も私も成長したのよね。そしてそれとともに音楽も成長を遂げた。それで一番大切なのは曲たちで、自分たちのエゴじゃない、ってことに気付いたのよ」と、メリルは本作について語っています。

　そんなチューン・ヤーズのニュー・アルバムから、シングル「Water Fountain」が公開！ さらに、アルバムに収録されている楽曲を独自にミックスしたティーザー音源も現在公開されています。

　4月からスタートするアーケイド・ファイアのUSツアーのオープニング・アクトに抜擢され、さらにその後はさまざまなフェスティヴァルにも出演を予定しているなど、今後の活躍から目が離せません。