U2が、40年を超えるキャリアを通して発表してきた楽曲から、40曲を新たに録音して収めるニュー・アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』を3月17日(金)に発表します。あわせて、アルバムからの1stシングル「プライド」(オリジナル・ヴァージョンは1984年作『
焔(ほのお)』に収録)が1月12日(木)にリリースされ、新録音の「ビューティフル・デイ」とともに映像でバンドのキャリアを追ったアルバム・トレーラーが公開中です。
本アルバムには、「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」「ワン」「サンデイ・ブラッディ・サンデイ」「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネーム(約束の地)」など世界中で大ヒットした代表曲の数々を、新たなアレンジと曲によっては書き換えられた歌詞で収録。40曲は、4人のメンバー各自の名義で4枚のアルバムにまとめられ、CDまたはLP4枚組ボックスセットでリリースされます。
アルバムのプロデュースと編集を担当したバンドのギタリスト、
ジ・エッジは、このアルバムについて以下のように語っています。「音楽はタイムトラベルを可能にする。そこでこれらの曲を現代に持ち帰り、21世紀風に再構想したなら、どんな恩恵がもたらされるのか否か、それを知りたいと僕らは思い始めたのだ。最初は一種の実験として始まった試みだったが、初期のU2の楽曲の多くが新たな解釈によって生まれ変わるうちに、気づけば僕らは夢中になっていた。ポストパンクの衝動は親密さにとって代わり、新たなテンポ、新たなキー、場合によっては新たなコードが試され、新たな歌詞が施された。本当に素晴らしい曲というのは、容易に破壊されないのかもしれない。どの曲を再訪するかの選択は、まずデモを何度も作ることから始まった。僕が考えたのは、必要最小限以外のすべてを取り除いた時、それがいかに楽曲として成立するかだ。また、元々ライヴで演奏されることを想定して書かれた曲が多いので、親近感があるものにすることも大きな目的の一つだった。そうやって録音された曲のスケッチをプロデューサーのボブ・エズリンと一緒に聴き直したところ、そのままでうまくいくと思えるものと、もっと工夫が必要なものはすぐに明らかになった。そこで全員が思ったこと。それは“少ないほど豊かである”ということだ」「曲同士が互いに作用を及ぼすのを聴きながら、4枚分の曲順を決めていくのはじつにわくわくする作業だった。あっと驚かれるような曲と曲の並びを見つけるのは、ちょっとしたDJ気分だった。明確な違いを持つ4枚のアルバムが出来上がったなら、それぞれにおけるリーダー的楽曲がどれになるのかはおのずとあきらかだったよ」
『ソングス・オブ・サレンダー』の日本盤は、40曲入りのCD4枚組ボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、40曲のうち20曲を収録した初回限定デラックス盤、同様に17曲を収録した通常盤(日本盤ボーナス・トラック1曲収録)の3形態で発売。また、輸入盤の4LPボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、LP、カセット、デジタル配信でもリリースされます。