世界規模での活躍を続けるジャズ・ピアニスト上原ひろみ。アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスとの“ザ・トリオ・プロジェクト”による最新アルバム『SPARK』（UCCO-1167 2,600円 + 税／通常盤）が2016年2月3日（水）に発売されるのに先がけ、12月17日（木）に東京・南青山 Blue Note TOKYOにて関係者向けコンベンションが開催されました。

　ステージに登場した上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトは新作『SPARK』の中から、タイトル曲「SPARK」など2曲を演奏。上原のエネルギッシュでスケール感あふれるピアノに、アンソニー・ジャクソンの6弦ベースから紡ぎだされる重厚なグルーヴ、さらに、サイモン・フィリップスの緻密で正確、かつパワフルなドラミングが加わり、ジャズというカテゴリーを軽々と超えた圧巻のパフォーマンスを披露しました。

　演奏後のトーク・コーナーで上原は今作について「小説や映画や舞台のように、作品を通してひとつの物語を紡ぎたかった。人が何かに“SPARK”して（心を突き動かされて）、そこから生まれる物語をアルバムで表現した」と語り、さらに「ザ・トリオ・プロジェクトのアンソニーとサイモンは、自分を“SPARK”させてくれる存在。3人とも同じくらい音楽に強い情熱を持っていて、年齢に関係なく今でも一緒に成長を続けている。今回、自信を持っておすすめできる最高の作品が出来たので、ぜひ多くの人に聴いてほしいです」と、今作に対する自信をみせました。

　『SPARK』は上原ひろみにとって通算10枚目のリーダー作にして、ザ・トリオ・プロジェクト名義では4枚目となるアルバム。ワールドツアーの合間にコネチカットで録音された本作は、前2作同様、収録曲はすべて上原のオリジナル曲。3人が生み出すエネルギーがぎっしりと詰まったドラマティックな内容となっているようです。

写真撮影: 佐藤拓央