第28回〈出光音楽賞〉の受賞者が、
上野耕平(サクソフォン / 写真)、岡本侑也(チェロ)、
辻 彩奈 (ヴァイオリン)の3名に決定。
上野は1992年、茨城県東海村出身のサクソフォン奏者。2011年に史上最年少で〈第28回日本管打楽器コンクール〉サクソフォーン部門第1位ならびに特別大賞を受賞し、2014年には〈第6回アドルフ・サックス国際コンクール〉において第2位を受賞。現在はソロやサックス・カルテット“
The Rev Saxophone Quartet”、吹奏楽“
ぱんだウインドオーケストラ”コンサートマスターなどの演奏活動に加え、「題名のない音楽会」をはじめとするメディアにも出演。2017年12月には3枚目のソロ・アルバム『
BREATH-J.S.Bach×Kohei Ueno-』をリリースしています。
岡本は1994年、東京生まれのチェリスト。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校ならびに東京藝術大学音楽学部を経て、ドイツ・ミュンヘン音楽演劇大学を首席で卒業。現在は同大学大学院でユリアン・シュテッケル(Julian Steckel)に師事し、研鑽を積んでいます。2015年に〈第25回新日鉄住金音楽賞〉フレッシュアーティスト賞、2017年には世界三大コンクールのひとつである〈エリザベート王妃国際コンクール〉のチェロ部門第2位およびイザイ賞を受賞して脚光を浴びました。
辻は1997年、岐阜県生まれのヴァイオリニスト。11歳で名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演後、多くの国内外のオーケストラと共演。国内外の数々のコンクールで優勝や入賞を重ね、2016年には18歳で〈モントリオール国際音楽コンクール〉優勝、合わせて5つの特別賞(バッハ賞、パガニーニ賞、カナダ人作品賞、ソナタ賞、セミファイナルベストリサイタル賞)を受賞。2018年には、〈モントリオール国際音楽コンクール〉の模様を収録したメジャー・デビューCDを、ワーナー・クラシックス初のセンター契約アーティストとしてリリース予定。現在は東京音楽大学に特別特待奨学生として在学しています。
〈出光音楽賞〉は、出光興産株式会社主催の音楽賞。1964年に放送開始した「題名のない音楽会」の25周年を記念し、1990年に制定されました。年間を通じておもに日本で活躍した、原則30歳までの若手・新進クラシック音楽家3〜5名が選出され、受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られます。
photo ©Shigeto Imur / ©Warner Classics