2014年11月に劇場公開された、漫画家・
楳図かずおの映画監督デビュー作『マザー』の
DVDが2月25日(金)に発売。2月28日(土)にはこれを記念し、タワーレコード吉祥寺店にてトークショーが行なわれました。
会場を埋め尽くしたファンによる大声援の中、楳図かずおは定番の赤白ボーダー柄のパーカーに“KAZZ”印入りのヘルメットを被り、登場。観客全員と「グワシ!」ポーズを冒頭から決め、大きな盛り上がりの中でトークショーはスタート。
「去年(2014年)の本日2月28日は、『マザー』のCGの初打ち合わせでした。お祓いのシーンで
真行寺君枝さんが歩いてるところを映したくなかっんです。漫画と映画の違いで、幽霊的な動きだったのですが。現実的な動きをどう繋ぐかでCGって難しいと思いました」と、映画制作の難しさを語ると、自身の役を演じた
片岡愛之助については、「歌舞伎で鍛えられているので、何をするのか分かっていられて助かりました。演じてるうちに(片岡さんが)自身に似てきて。お芝居の世界は面白い!」と激賞。「“芝居にリアリティを求めていない”と(片岡に)伝えたら、“歌舞伎もです”」と片岡に言われ、共感したというエピソードも飛び出す。
また、長年住み続けている吉祥寺については、「狭い範囲の中にエネルギーが凝縮されて、楽しさと元気の元になっている」と思いを語る場面も。最後は、「映画はリピート出来ないけど、DVDは出来るので。気持ちよく(『マザー』を)撮れたので、楽しんで、“楳図頑張ってるな”って思って見てくれたら嬉しいです」とメッセージを贈りました。
(C)2014「マザー」製作委員会