ニュー・シングル
「AIVIE」をリリースした
ユナイトが、発売日となった3月28日(木)に東京・赤坂BLITZで結成1周年記念ワンマン・ライヴ<UNiTE. FIRST ANNIVERSARY ONE MAN LIVE [U&U's -ANSWER-] AT AKASAKA BLITZ>を開催! 熱狂の一夜となったこの公演をレポートします!
ユナイト
UNiTE. FIRST ANNIVERSARY ONE MAN LIVE [U&U's -ANSWER-] AT AKASAKA BLITZ
2012. 3. 28 赤坂BLITZ
〜 オフィシャル・レポート 〜 1stライヴから、たった1年で赤坂BLITZでのワンマン・ライヴ<UNiTE. FIRST ANNIVERSARY ONE MAN LIVE [U&U's -ANSWER-]>をソールドアウトさせるという快挙が話題を呼んだユナイト。しかし、彼らはこの日、速度や規模だけではなく、確かな進化とオーディエンスとの繋がりでもって、真の歓喜を呼び起こしてくれた。
バンド・ロゴの巨大な電飾がそびえるステージを見詰めながら開演を待つ。暫くして暗転すると、電飾が光りながら上昇! まばゆい光と歓声に包まれて5人が現れ、はじまったのは昨日リリースされたばかりのシングル「AIVIE」。晴れの舞台だけに、バンドもオーディエンスも少し緊張気味? しかし、続く「ユキノシタ」で手を振り、「不完全I / F」でタオルを回し、どんどん一つになっていく。MCでも、結(vo)が「今日は一歳の誕生日で、めでたい日です!」と言うと、フロアからは口々に「おめでとう!」と声が挙がっていた。ここからは、「Ms.Fabbit」を皮切りにダンスタイムに突入!かと思えば、「ハイスピードフェイスレスネス」では、チョッ速で突っ走っていく。この振り幅! それでいて、ゆきみ(ds)のドラムが支えるずっしりしたバンド・サウンドと、キャッチーなメロディという軸にブレはない。さらに、フロント4人がガッと前に出てきた「ディストリー」では、個々の華やかな存在感も知らしめていた。
「epilogue」では、結が1人きりで、打ち込みをバックに歌う。歌い終えて結もステージを降りた……と思ったら、今度は楽器隊のみがオン・ステージし、インストの「melt into UNiTE」を鳴らし出す。こういう魅せ方ができるのも、バンドの強みだろう。そして、「鳥籠好餌責務-TORIKAGO like obligation-」で、再びバンド全員攻撃体制へ! 終盤になって、結が「今日は(持ち曲)全曲やろうと思ってます」と明かす。そして、椎名未緒(g)がお手本を見せ、結がフロアに突っ込み気迫のコールを会場に轟かせた「絶望クリエイター」を経て、結が「今日という日がずっと続きますように!」と解き放たれたように絶叫した「starting over」で本編は締めくくられた。
止まぬアンコールに応え、再び5人が登場。「さっきまで暗い場所にいたから、凄く眩しい! もしかしてこの眩しさは、みんなの笑顔かもしれない……あ、ざわついてる(笑)」そんな結の言葉も飛び出すなど、本編よりもリラックスした様子。その空気のまま、メンバー一人ひとりのMCタイム。そして、「俺たちは辛いことを乗り越えてここにいるんですよ。乗り越えられたのは、家族、友達、そしてここにいる……来れなかった人もいると思うけど、みんなのおかげ」というハク(b)の言葉に込められた思いをそのままに、6月にリリースされるシングル「約束」を初披露! さらにフロント4人がフロアに超接近戦で(LiNはギターを置いてダイヴ!)、これでもかというくらい煽り続けた「world wide wish」で暴れ尽くして、ラストは結の「はじまりであり、一番大切な曲」という言葉から「Eniver」。飛び出した銀テープが、いっそう会場を輝かせる。シンガロングが響き渡る、まさに、バンドとオーディエンスのユナイト(=団結)を感じるフィナーレへ。メンバーは名残惜しげに、笑顔でステージに残り続けていた。
ただ、椎名未緒もMCで「今日まではイントロ、ここからがAメロ」と言っていたし、終演後に今後の告知もあったが、今後がますます楽しみな彼ら。共に歌うように、追い続けて欲しい。(文:高橋美穂、撮影:MOTO)