第29回〈出光音楽賞〉の受賞者が、
牛田智大(ピアノ / 19歳)、
郷古廉(ヴァイオリン / 25歳)、
LEO(今野玲央)(邦楽[筝] / 20歳)の3名に決定。
〈出光音楽賞〉は、出光興産株式会社主催の音楽賞。1964年に放送開始した「題名のない音楽会」の25周年を記念し、1990年に制定されました。年間を通じて主に日本で活躍した、原則30歳までの若手・新進クラシック音楽家3〜5名が選出され、受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られます。
牛田は1999年、福島県いわき市生まれのピアニスト。日本人ピアニストとしては最年少の12歳でCDデビューし、その後も多くのソロ・コンサートや国内外のオーケストラとの共演を重ねています。2018年に開催された〈第10回浜松国際ピアノコンクール〉では日本人歴代最高位となる第2位を獲得し、併せてワルシャワ市長賞、聴衆賞を受賞しました。3月20日(水)には10代最後となるアルバム『
ショパン: バラード第1番、24の前奏曲』(UCCY-1096 3,000円 + 税)をリリース予定です。
郷古は、1993年宮城県多賀城市出身。2013年8月に〈ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール〉優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞し、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりです。現在はウィーンで研鑽を積みながら、ドイツやフランス、スペイン、スイス、イタリア、チェコなどヨーロッパでの演奏を重ねています。2017年11月には、EXTONレーベル第3弾となる『
バルトーク: ヴァイオリン・ソナタ第1番、J.S.バッハ: 無伴奏ソナタ第3番、パルティータ第3番』(OVCL-00632 3,200円 + 税)をリリースしました。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)で、個人の所有者の厚意により貸与されています。
LEOは1998年、アメリカ人の父と日本人の母の間に横浜で生まれた、箏曲界の新星。16歳のとき、日本を代表する邦楽コンクール〈第20回くまもと全国邦楽コンクール〉で史上最年少となる最優秀賞・文部科学大臣賞受賞を受賞し、現在は沢井箏曲院講師を務めながら、東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲(現代箏曲)専攻に在学しています。昨年4月には「情熱大陸」の“ハタチの情熱”に出演し、大学での厳しい下積みを乗り越えて新たな表現の可能性を求める姿が放送されました。同年8月には2ndアルバム『
玲央 Encounters: 邂逅』(COCJ-40413 2,222円 + 税)をリリースしています。