岩手県に生まれ、自身の音楽的ルーツである民謡とポップスを融合させた独自の世界を“里唄”と称し活動しているシンガー、
臼澤みさき(うすざわ みさき)。5枚目となるシングル
「SHINE north」を3月18日(水)にリリースしました。
長く厳しい冬を越えて、春の訪れを告げる眩い光。未来をも照らすような輝きを放つ新曲「SHINE north」を届けた臼澤みさき。ぜひご注目ください。
また、臼澤は続く4月22日(水)に待望のニュー・アルバム
『SHINE north』が発売決定。今回のアルバムでは、昨年リリースした臼澤の地元・岩手県の夏まつり“盛岡さんさ踊り”とコラボした「さんさ里唄」のように、東北6県の夏まつりをイメージしフィーチャーした楽曲、「竿燈カラ―」(秋田・竿燈まつり)、「極彩ねぶた」(青森・ねぶたまつり)、「七夕ねがい唄」(宮城・仙台七夕まつり)、「花笠ノスタルジー」(山形・山形花笠まつり)、「わらじわっせ」(福島・わらじまつり)などを収録。また秋田在住のシンガーであるRicoとのデュエット曲「太陽と月の詩」、そしてボーナストラックには岩手で幅広い世代に歌い継がれている「イーハトーブの風」をカヴァーし収録しています。
13才でデビューした“リアル・あまちゃん”
臼澤みさきの新作は爽やかな等身大ポップス 90年代以降、元ちとせ、夏川りみ、城南海など奄美・沖縄の島唄系シンガーがJ-POPシーンにて次々とブレイクしている。島唄系シンガーは、故郷の音楽をルーツとしつつ、幅広い年代のJ-POPリスナーに浸透したが、これは人々が音楽を通して日本の原風景への憧れを抱いてきたからだろう。
東北出身の臼澤みさきが発表する民謡とポップスを融合した“里唄”も、同様にそうした郷愁を促してくれる。初めて聴いたのにどこか親しみやすく、懐かしささえ憶えるのだ。彼女は、1998年10月、岩手県の海沿いにある大槌町に生まれ、小学生の頃から様々な民謡大会に入賞。その実力が認められて12年7月にシングル「故郷(ふるさと)〜Blue Sky Homeland〜」でデビューし、『輝く!日本レコード大賞』をはじめ数々の新人賞を受賞した。デビュー当時は、“被災地を励ます民謡歌手”というインパクトが大きく、彼女の祖父母世代から大きな支持を受けはじめたが、近年はラジオのレギュラー番組やイベントLIVEで活動する中で、彼女のナチュラルなキャラクターも徐々に若い世代にも浸透してきた。
そうした中で、2015年3月18日に5thシングル「SHINE north」が発表された。本作は、“The sun will shine from north”という歌詞が象徴するように、東北地方の輝ける未来という壮大なテーマを歌いつつも、全体では爽快なポップスに仕上がっている。これは、今春、高校2年生となる臼澤が歌うからこそ親しみやすく、等身大のメッセージとしても伝わりやすい。しかも主人公は、SNSを駆使するイマドキの女子高生ではなく、自然の中でおおらかに育った、元気でちょっぴり天然な女の子。そんな、“リアル・あまちゃん”のキャラクターが想起されるほど、「SHINE north」の歌声はピュアなのだ。
ここ数年、10代〜20代前半の女子が歌手デビューするには、アイドルグループに入るか、ソロでギターを演奏するかという二大要素が際立ってきた。そんな中で、里唄系シンガーの臼澤みさきが、中高年のリスナーからは民謡で鍛えた実力で、また同世代のリスナーからは等身大の表現者として、幅広く支持されることを大いに期待したい。これまでの作品を知っている人も実際に聴いてみれば、13才でデビューしたあの子が、こんな胸キュンソングを歌えるようになるなんて、と驚く人も多いはずだ。(文: つのはず誠 / T2U音楽研究所)