現代クラシック・ピアノ界きっての鬼才(奇才)と称されるロシアのピアニスト、
ヴァレリー・アファナシエフ(Valery Afanassiev)の最新アルバム『ベートーヴェン: 悲愴・月光・熱情』(
初回生産限定盤 1ハイブリッドディスク + DVD SICC-10221〜2 3,300円 + 税 /
通常盤 1ハイブリッドディスク SICC-10223 3,000円 + 税)が5月27日(水)にリリースされます!今年6月には来日公演も予定されています。
超個性派のアファナシエフが、ソニー・クラシカルでの録音を熱望し、選んだ曲目は
ベートーヴェンのもっとも有名なピアノ・ソナタ「熱情」「月光」「悲愴」。ベートーヴェンはアファナシエフにとって、
シューベルトや
バッハとならぶ重要なレパートリーであり、「バガテル集」「ディアベリ変奏曲」「最後の3つのソナタ」など、早くからそのピアノ作品の録音に積極的に取り組んできました。そして“自分が最高の演奏ができる”という強い確信を持つまで、新しい作品をレパートリーに加えないアファナシエフが、68歳にしてこの名ソナタ3曲の録音に生涯初めて取り組みました。
3曲のうち、「悲愴」「月光」は6月の来日公演でも取り上げる予定ですが、「熱情」については“録音で演奏するのみ”と言明しているアファナシエフ。アファナシエフはけっしてグールドのような、録音だけに特化するアーティストではありませんが、「熱情」については“録音でのみ自分の解釈を披露する”という道を選択しているだけに、今回は非常に貴重なリリースといえるでしょう。
最近は演奏会でのライヴ録音をリリースしてきたアファナシエフですが、今回はハノーファーでのセッション録音。旧知のドイツ人の名プロデューサーで、これまで『ブラームス:間奏曲集』などの名盤を共に生み出してきたゲルハルト・ベッツを起用し、これまで聴いたことのないような解釈を生みだしました。