現代クラシック・ピアノ界の鬼才、
ヴァレリー・アファナシエフ(Valery Afanassiev)が、すべて初録音の楽曲から成る6枚組のボックスセット『
テスタメント / 私の愛する音楽〜ハイドンからプロコフィエフへ〜』(SICC-19034〜9 16,500円 + 税)を2月27日(水)にリリース。
1947年モスクワ生まれのアファナシエフは、超個性的な解釈で知られるピアニスト。演奏ばかりでなく、小説や詩集、エッセイ集、現代思想集なども発表しており、作家や思想家としても活動しています。
70歳を越え、独自の演奏解釈に深みが増しているアファナシエフによる最新作は、『テスタメント』と題した6枚組のボックス・セット。“遺言”“信条”“告白”などの意味を持つタイトルの示すとおり、現在のアファナシエフがどうしてもその解釈を後世に残しておきたい、と思う作品の演奏を収録したもので、すべてアファナシエフにとって初録音となります。録音は2017年4月と7月の2回、ドイツ・フィアゼンにおける計6日間のセッションで集中的に行なわれました。
収録曲は、
ハイドンや
ベートーヴェン、
シューベルト、
シューマンといった独墺音楽のほか、これまでアファナシエフがほとんど録音してこなかった
ビゼー、
フランク、
ドビュッシーらによるフランス音楽、そして彼の音楽的故郷のひとつである
プロコフィエフの「戦争ソナタ」3部作のうちのソナタ第6番という多彩なものです。