カルトな人気を得ていた、米ジョージア州アセンズのシンガー・ソングライター、
ヴィック・チェスナット(Vic Chesnutt)が、2009年12月25日に死去しました。死因は筋弛緩剤の過剰摂取とのことで自殺とみられています。
ヴィック・チェスナットは、1964年、フロリダ州ジャクソンビルで誕生。1983年に自動車事故により下半身不随となりました。85年にジョージア州アセンズに移住すると、
R.E.M.のマイケル・スタイプにソングライターとしての資質を見い出され、マイケル自身のプロデュースにより、90年にデビュー・アルバム『Little』、91年に2ndアルバム『West of Rome』をリリース。その後もコンスタントに作品を制作し、カルト的な人気を獲得。96年に発表されたトリビュート・アルバム『スウィート・リリーフ2』には、R.E.M.、
マドンナ、
ジョー・ヘンリー、
スマッシング・パンプキンズ、
スパークルホース、
ガービッジらが参加し、話題となりました。
最近では、
リッキー・リー・ジョーンズの『バーム・イン・ギリヤド』に参加したほか、2009年9月に
フガジのガイ・ピチョトーや
ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー!らをゲストに招いたアルバム『At the Cut』を、同年10月に遺作となった『Skitter on Take Off』を発表していました。
現在
オフィシャル・ホームページ(http://vicchesnutt.com/home/)では、彼が遺した6曲がフリーダウンロードできるようになっています。
心よりご冥福をお祈りします。