注目を浴びた
『7泊8日』(2012)以来のフル・アルバム
『世界各国の夜』を昨年9月に
「カクバリズム」よりリリースし、好評を博している
VIDEOTAPEMUSIC。同作の中でも特に人気の高い楽曲「Kung-Fu Mambo」が、イラストレーター・本 秀康主宰レーベル
「雷音レコード」より7inchヴァイナル(RHION-14 1,500円 + 税)となって登場。2017年1月27日(金)の発売が決定しています。
カンパニースリーヴにリーフレットが付属するという、1950年代香港製SPを想起させる装丁のスペシャル仕様となっている「Kung-Fu Mambo」。カップリングには、高橋 一(tp /
思い出野郎Aチーム)をゲスト・プレイヤーに迎えて新たに録音されたザビア・クガート「Perfidia」のカヴァーが収められています。リーフレットには、音楽ライター・松永良平(Rhythm & Pencil)による解説を掲載。
VIDEOくんの『世界各国の夜』発売から早1年あまり、LP化から数えてもそろそろ半年が経とうとしていますが『世界各国の夜』フィーバーは止まらない!今度は「Kung-Fu Mambo」が7inch化!実は「Kung-Fu Mambo」の7inch化は雷音レコード設立前からのVIDEOくんと僕との男の約束。阿佐ケ谷のRojiで飲みながら2人でアイデアを出し合っていた案件なのです。〈怪しげな九龍城に足を踏み入れたら、いつのまにか現代の東京に繋がっていた!〉的なSF感のVIDEOくんの構築する世界観は、バーチャル・アトラクションのように脳が騙される快感が楽しい。今回のリリースはその点をビジュアルを作り込んで更に押し進めてみようというコンセプトです。レコードレーベル、カンパニースリーブ、ジャケット代わりに封入されるリーフレットにSP時代の香港を封じ込め、グレース・チャンやレペッカ・パンの時代に「Kung-Fu Mambo」をタイムスリップさせました。これによって「Kung-Fu Mambo」がどのように響くのか?香港度がアップするのか?あるいは逆に現代的な洗練が耳に残るのか?B面はこの7inchのための新録音。ウォン・カーウァイ監督作品『欲望の翼』の劇中で印象的に使われたザビア・クガートの「Perfidia」を、思い出野郎Aチームの高橋一さん(tp)を招いてカバーしました。〈B面もある程度香港由来にしたい〉という僕のリクエストでVIDEOくんが持ってきたのがこの純ラテン曲です。香港との距離感がこれくらいの曲が欲しかったのです。さすがVIDEOくんわかっている男!A面におとらずB面も最高ですよ!
それとお知らせしておかないといけない大事な事を。通常の雷音レコードの7inch盤は1000円(+税)で頑張っていますが、今回はパッケージにこだわりまくって、製作コストがとんでもないことになってしまいました!ですのでこの「Kung-Fu Mambo」だけはイレギュラーの値段設定にさせてください。1500円(+税)になります。これでも全然安いと感じていただけるカッコいいレコードになっているはずです!
最後に!この7inchの凝りまくったデザインは牧寿次郎くん、リーフレット中面に解説(英字)を書いてくれたのは松永良平さん。AB面ともマスタリング・エンジニアは得能直也さん。『世界各国の夜』のスタッフを集めて制作しました。つまり、これは『世界各国の夜』の純然たるシリーズです。本来ならカクバリズムからリリースされるべきレコードかもしれません。こころよく快諾してくれた角張くんに感謝いたします!――本 秀康
■2017年1月27日(金)発売
VIDEOTAPEMUSIC
「Kung-Fu Mambo」
7inch vinyl RHION-14 1,500円 + 税
[side A]
01. Kung-Fu Mambo
[side B]
01. Perfidia