ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の演奏を日本にいながら聴くことができる〈ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2015〉が10月に開催されます。
1842年創立の歴史を誇るウィーン・フィルは、多くの著名な作曲家や演奏家を輩出してきた音楽の都ウィーンに根ざして脈々と伝統を培い、世界最高峰のオーケストラとして、独特の豊麗な響きが世界の聴衆を魅了しています。
ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパンは、1999年にスタート。14回目となる今年は、2011年に好評を博した
クリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)が再登場します。エッシェンバッハとウィーン・フィルは、ザルツブルク音楽祭や定期公演での共演をはじめ、2008年にヨーロッパ・ツアー、2011年にはアジア・ツアーで大成功を収め、2015年4月にもヨーロッパ・ツアーを予定するなど、近年親密度を増しています。
今回の日本公演は、ウィーン・フィルならではのアンサンブルを堪能できるレパートリー。
モーツァルトの作品を中心としたプログラムで、東京公演は三大交響曲を一晩で堪能できるほか、「協奏交響曲」ではウィーン・フィルのトップ・ソリストたちが息の合った演奏を披露します。また、名ピアニストでもあるエッシェンバッハが「ピアノ協奏曲」で待望の弾き振りを披露。そのほか、
ハイドンや
ベートーヴェン、
チャイコフスキー、
プロコフィエフの作品を組み合わせて3公演を聴くことができる、魅力的なプログラムです。
また、期間中“音楽文化の実りと豊かな発展”というウィーン・フィルとサントリーホール共通の願いのもと、今年もウィーン・フィル首席奏者によるマスタークラスや、無料公開リハーサル等も開催されます。
日本を定期的に訪れているウィーン・フィルは“日本は私たちのアジアでの故郷”と述べ、東日本大震災に際して“もっとも大切な日本の友人たちへ、お見舞いの気持ちを伝えたい”と100万ユーロの寄付を申し出ました。サントリーグループも同額を拠出し“ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金”を設立、被災地での活動を継続しています。今回の日本ツアーでは、東京、大阪、名古屋のほか、被災地のこどもたちに向けた“ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金〈こどもたちのためのコンサート〉”開催を岩手県内で計画しています。