毎年元旦の恒例となっている、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の〈ニューイヤー・コンサート〉。
ボストン交響楽団音楽監督と
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団カペルマイスター(楽長)を兼任するラトヴィア出身の指揮者
アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)が初登場した今年の同コンサートのアルバム全曲配信がスタートしています。国内盤CD『
ニューイヤー・コンサート2020』(CD SICC-2157〜SICC-2158 2,900円 + 税)は1月29日(水)、
ブルーレイ版(Blu-ray SIXC-29 5,700円 + 税)は2月19日(水)に発売の予定です。
ウィーン・フィルの〈ニューイヤー・コンサート〉は、オーストリア・ウィーンにある黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90ヵ国以上に放送され、5億人が視聴するという、クラシック界きってのビッグ・イベント。1939年より80年以上の歴史を誇り、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏されます。
今回〈ニューイヤー・コンサート〉初登場となったネルソンスは、ウィーン・フィルと2010年以来すでに80回近く共演を重ねており、ウィーン・フィルの定期公演の数少ない常連指揮者のひとりです。日本公演も含む海外ツアーや〈ザルツブルク音楽祭〉にも出演しており、2017年から2019年には
ベートーヴェンの交響曲全曲を演奏・録音、さらに記念年のベートーヴェン・ツィクルスを任されるなど、ウィーン・フィルから厚い信頼を寄せられています。
演奏曲目は、定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加えて、今年で生誕250年のベートーヴェンや、没後150年のヨーゼフ・シュトラウス、〈ザルツブルク音楽祭〉の創設100年、ウィーン楽友協会の竣工150年と、2020年のさまざまなアニヴァーサリーを織り込んだ多彩な作品で構成。同コンサート初登場となる作品も9曲盛り込まれました。
ソニー・ミュージックの
ウェブサイトには、音楽プロデューサーの渋谷ゆう子による現地コンサート・レポートが掲載されています。