11月5日から日本公演を行なう
ワレリー・ゲルギエフ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、
ヨナス・カウフマン(T)を招き9月にオーストリア・ウィーン シェーンブルン宮殿で行なったコンサートの模様を収録するライヴ盤『
ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2020』(CD SICC-2160 2,600円 + 税)が11月25日(水)に発売されます。輸入盤(CD / DVD / Blu-ray)はすでに発売されており、音源は配信中です。
〈サマーナイト・コンサート〉は〈ニューイヤー・コンサート〉と並ぶウィーン・フィルの名物コンサートで、2004年に開始されて以来、初夏のウィーンの風物詩として定着。ユネスコの世界遺産に指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行なわれる、このオープンエアのコンサートは無料で開催され、その模様は世界60以上の国に生中継(もしくは録画放送)されています。これまで、ゲルギエフのほか、
ダニエル・バレンボイム、
フランツ・ヴェルザー=メスト、
クリストフ・エッシェンバッハ、
ズービン・メータ、
グスターボ・ドゥダメルらが登場するなど、錚々たる指揮者陣が起用されてきました。
今年は新型コロナウイルス感染予防のため、開催時期を例年の6月から9月に変更し、厳戒態勢の中、観客数を制限して開催。日本公演の指揮も担う巨匠ワレリー・ゲルギエフが2018年に続き通算4度目の登壇を果たしました。現在の状況にふさわしく、コンサートのテーマは“愛”。
R.シュトラウスの「ばらの騎士」組曲(抜粋)、
ストコフスキーが編曲した
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」、
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」からスケルツォ、そしてウィーン・フィルにとって初演奏となる
モーリス・ジャールによる映画『
ドクトル・ジバゴ』からの組曲もプログラミング。アンコールに演奏されたお得意のワルツ「ウィーン気質」も収録されています。また世界的スター・テノール、
ヨナス・カウフマンがゲストとして〈サマーナイト・コンサート〉に初登場し、お得意のアリアを4曲も披露し、コンサートに花を添えています。
Photo by Terry Linke