福島県の復興支援を目的としたフェス＜LIVE福島 風とロックSUPER野馬追（のまおい）＞5日目は、9月18日（日）に相馬「相馬光陽ソフトボール場わいわいひろば」で開催！

　そもそも「風とロックSUPER野馬追」という名前は、相馬市の伝統行事であり、国の重要無形民俗文化財である「相馬野馬追」からとったもの。県内を横断していくこのロック・フェスを、相馬野馬追で野馬が力強く駆け抜ける様になぞらえ、相馬野馬追執行委員会の快諾を得てその名を冠することに。

　相馬公演の会場は、瓦礫の山が見える場所。今回の6会場の中でも震災による津波の被害が最も甚大だったこの地で、名前の由来となった相馬野馬追からスタート。開会宣言は、実行委員長の箭内道彦と『Newsweek』誌“世界で最も影響力のある100人”に選ばれた桜井勝延・南相馬市長。桜井市長は、「7万人いた市民も原発と地震で6万人離れてしまった。南相馬市としては離れた人、残った人の両方の支援を考えていかなければいけないとき、本当に窮地に陥っていた。市長は自分が最後の一人になり、全員の避難を見届けると決めたとき“一緒に残ります”と言ってくれた人がいた。その言葉に本当に救われた。そんな言葉の一つ一つが大きな力になっていくと思う」と語りました。桜井市長の思う今年の漢字は“心”。福島、日本、世界、ばらばらになりつつある心をつなげていきたいという思いが込められていました。

　ステージの最初に登場したのは福島第一原発20km圏内である川内村生まれ、富岡町育ちの渡辺俊美（TOKYO No.1 SOUL SET、THE ZOOT16、猪苗代湖ズ）。桜井市長の話を受け、「リーダーが素敵なところはいいと思う。僕も箭内さんと一つになって相馬が一つになってその力が少しづつ寄り添って大きくなっていけばいいとおもう」と語り、Number the.と「予定〜富岡にかえったら〜」を披露。

　浜通り出身のメンバーを含む音速ライン、そして、高橋 優、怒髪天、猪苗代湖ズ、亀田誠治と植村花菜らがパフォーマンスを披露、「音楽はみんなを元気にしてくれる、笑顔にしてくれる力があると思う。これから大変だとは思うけど、ちょっとでもみんなの力になれればとおもうので聴いてください」と植村が声をかけると、大きな歓声が会場から上がりました。

　フィナーレは、渡辺俊美が出演者の名前を読み上げ、全員で「I love you ＆ I need you ふくしま」を観客と熱唱。「風とロックSUPER野馬追、ひとつになれました、相馬ありがとう！」（渡辺）とMC、幕を下ろしました。