2019年5月17日(金)から25日(土)にかけて(26日は貸切)、東京・渋谷 新国立劇場でモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』が上演されます。
『ドン・ジョヴァンニ』は、プレイボーイの代名詞ともなった伝説の色男、ドン・ファン(Don Juan)の物語。文学やオペラ、
R.シュトラウスの交響詩など数々の芸術作品の題材にもなった悪のヒーローの恋の遍歴と衝撃的な最期を描いた、
モーツァルトの人気作です。グリシャ・アサガロフ(Grischa Asagaroff)による演出は、主人公を18世紀に実在した色男カサノヴァになぞらえ、舞台をヴェネツィアに移しています。
タイトルロールを務めるのは、色気のある歌声が魅力のイタリア人バス、
ニコラ・ウリヴィエーリ(Nicola Ulivieri)。対する女性陣には、ミラノ・スカラ座などイタリア中の歌劇場で活躍している脇園 彩が新国立劇場に初登場するほか、フレッシュな美声で急成長中のマリゴーナ・ケルケジ(Marigona Qerkezi)ら、伸び盛りの若手が登場します。レポレッロ役には、世界の主要歌劇場で長年活躍している
ジョヴァンニ・フルラネット(Giovanni Furlanetto)、ドン・オッターヴィオ役はベルカントの諸役で注目を浴びているフアン・フランシスコ・ガテル(Juan Francisco Gatell)が務めます。
photo: 新国立劇場「ドン・ジョヴァンニ」2014年公演より 撮影: 寺司正彦