ウィーン・フィルのソロ・ハーピストを務める貴公子、
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(Xavier de Maistre)のニュー・アルバム
『アランフェス〜ハープのためのコンチェルト&ダンス集』(SICC-1328 税込2,520円)が2月17日にリリースされます。
ギター協奏曲としてポピュラーな人気を誇る
ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」のハープ版、アルゼンチンの作曲家
ヒナステラのハープ協奏曲を核に、ファリャ、グラナドスの作品などを収録。“アルパ・ラティーナ(ラテンのハープ)”をテーマにした好企画アルバムです。
メストレはウィーン・フィル史上、初めてハープ協奏曲を弾いたハーピストですが、その時に演奏したのがヒナステラのハープ協奏曲で、指揮はアンドレ・プレヴィンでした(2002年5月)。これが縁でプレヴィンはハープ協奏曲を作曲しています。
「アランフェス協奏曲」のハープ版は、スペインの名ハーピスト、
ニカノール・サバレタがロドリーゴに依頼して作曲されたもので、決してゲテモノ編曲ではなく、作曲家のお墨付きといえるもの。
ほかにファリャの「スペイン舞曲」、タレルガの「アルハンブラの想い出」など、ピアノやギターで弾かれるラテンの薫り高い名曲の数々を、フランス出身のメストレが快演しています。
共演はベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団。発売直後に同じ顔ぶれによる来日ツアーがあり、「アランフェス協奏曲」が演奏されます。こちらも大いに注目!