チェリストの
ヨーヨー・マがピアニストの
エマニュエル・アックスとともに録音したニュー・アルバム『ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲』が、6月2日(水)に日本先行発売されます。アルバムから「チェロ・ソナタ第5番第1楽章」が公開中です。
CD3枚組のこのアルバムに収録されるのは、チェロ・ソナタ第1番から第5番全曲と、
ベートーヴェンが敬愛する
ヘンデル「ユダ・マカベウスの〈見よ、勇者は帰る〉の主題による12の変奏曲WoO45」、
モーツァルトの『魔笛』より「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲WoO46と、同じく『魔笛』より「恋人か女房が」の主題による12の変奏曲作品66です。録音は2020年8月に米マサチューセッツ州セイジ・オザワ・ホールで行なわれました。
バッハの「無伴奏チェロ組曲」と並ぶレパートリーのベートーヴェンのチェロ・ソナタを、ヨーヨー・マはかつて1981年から85年にかけてもアックスと全曲録音しており、今回のアルバムは、40年の歳月を経ての再録音となります。ヨーヨー・マは新作の発売のアナウンスにあわせ、80年代に撮影された2人の写真を公開しました。
アックスはアルバムのライナーノーツに「この音楽とともに、40年以上にわたって生きてこられたことは特別に幸せな恵まれたことだったと実感しています。ヨーヨー・マと私は、これらのソナタと変奏曲を演奏するたびに、楽譜に記された音符の新しい意味と実現方法を発見してきました。私たちにとって幸運なことに、これらの音楽を体験する方法はいくつもあり、そして結局のところはこれらの音楽そのものがとても心を浮き立たせる音楽なので、いつ演奏しても喜びを与えてくれるんです。私たちがベートーヴェンに抱いている畏敬の気持ちと、彼の音楽的想像力に対する深い愛とを、皆さんと分かち合えることを願ってやみません」と書いています。
Photo by Lawrence SumulongCourtesy of Yo-Yo Ma