YOASOBIが、新曲「好きだ」を5月30日(月)に配信リリース。
本作は、4名の直木賞作家が“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマに小説を書き下ろすコラボ・プロジェクトから生まれた第2弾楽曲。今年2月に発売された書籍『はじめての』(水鈴社 刊)に収録されている、
森絵都の書き下ろし小説「『ヒカリノタネ』――はじめて告白したときに読む物語」が原作となっています。楽曲のリリースに先駆け、5月23日より全国のセブン‐イレブン店内放送にて、新曲「好きだ」が一部先行解禁され盛り上がりを見せていました。物語の主人公は、幼馴染へ10年越しの片思いをしている高校生の由舞。四回目の告白を控え、過去の告白を消し去ろうと時空を超え奮闘する彼女の姿と、真っ直ぐな恋心が織りなす新感覚のラヴ・ソングとなっています。
配信ジャケットは、デザイナーの吉野萌が手掛けた、沢山の花をコラージュした実際には存在しない想像上の花。原作のストーリーになぞらえ、人々が記憶を振り返った時、どこかで見たような、あるいは色んな人の思い出を組み合わせたような、そんな印象の花を制作。「好きだ」という文字も何度もタイムトラベルしてやり直す様子を、文字を消すことで表現しています。
また、直木賞作家コラボ・プロジェクト第1弾楽曲「ミスター」の原作となっている
島本理生書き下ろし小説「『私だけの所有者』――はじめて人を好きになったときに読む物語」[『はじめての』(水鈴社 刊)より]の電子版も絶賛配信中。先日公開された「ミスター」ミュージック・ビデオは、100万回再生を突破し、YouTube急上昇ランク2位に登場するなど話題となっています。
[コメント]「好きだ」のタイトル通り、曲全体から告白前のドクドクとした鼓動が伝わってくるようで、「心から誰かを思うこと」のまぶしさに胸が躍りました。
小説から元気よく飛びだしてきたような女の子の惑いや気づき、そして決意に至る道筋が、短い歌詞世界の中に色濃く焼きつけられていることに驚いています。
耳の奥でいつまでも鳴りやまない伸びやかなメロディと歌声は、世界中の片思いへの力強い祝福だと思います。――森絵都