70年代初期からシンガー・ソングライターとして活動を続けた
吉野大作が、70年代後半〜80年代半ば、パンク〜ニューウェーブ・バンドで活動した時期のライヴ音源を編集した2作、吉野大作&プロスティチュート『
LIVE 1980-85』と吉野大作&GOM、吉野大作&後退青年『
LIVE 1978-79』が3月19日(水)と4月23日(水)にそれぞれリリースされます。
吉野大作&プロスティチュートは、吉野が70年代後半のストレンジ・ロック・バンド“GOM”とハード・パンク・バンド“後退青年”を経て1980年に結成。ノイジーでフリーキーなギターとサックスをフィーチャーしたこのニューウェーブ・バンドは2003年まで続きました。今回発売される『LIVE 1980-85』は、絶頂期の80年から85年まで、全国各地で行なわれた数多くのライヴ録音テープより吉野自らベスト・テイク20曲を選曲、さらにEPで自主発売したスタジオ録音2曲をボーナス・トラックとして附した22曲入り2枚組CD。
ジャックス、
ジョン・ケージ、
ヨーコ・オノ+
オーネット・コールマンやエレクトリック・マイルスの影響を受け、一切の無駄を排した厚い音の壁と力強いドライブ感に溢れた音楽に、10代から取り組んでいたシュルレアリスムにダダイズムの現代詩を融合させた異空間、その場限り一瞬のものを捉えたベスト・ライヴが集められています。
一方、『LIVE 1978-79』は、1978年の第2期吉野大作バンド解散からソロ・ライヴ活動を経て、ジョン・ケージとパンク経由のダダイズムに触発され吉野大作史上最もストレンジかつパンク、そしてフュージョンの影響を受けた“GOM”、それをさらに発展させプロスティチュートの礎となったハード・パンク・バンド“後退青年”のライヴ音源を編集して収録。すべて初出の音源であるほか、
遠藤賢司「不滅の男」のカヴァーやボーナス・トラックとして名曲「Michiko」のシングル・ヴァージョンも収録。さらに、同時期に作られ一度も演奏することなく終わった秘蔵の名曲を、吉野大作&ホワイト・ラビッツが2021年に新たに録音した15曲も追加収録した全30曲入り2枚組CDとなっています。
なお、ディスクユニオンのYouTubeチャンネルでは、それぞれのトレーラ映像も公開されています。