アメリカはポートランドをベースに世界中での活動を続けているジャズ・オーケストラ・グループ、
Pink Martiniと日本を代表するシンガー
由紀さおりのコラボレーション・アルバム
『1969』が世界22ヵ国で発売されることに。両者の出会いはPink Martiniのリーダー、トーマス・M・ローダーデールが地元ポートランドの中古レコード屋で由紀の1stアルバム『夜明けのスキャット』(1969年発売)のアナログ盤を発見したことに始まります。由紀の透明感のある歌声に魅了された彼らは3枚目のアルバム『Hey Eugene!』(2007年発売)で「タ・ヤ・タン」をカヴァー。YouTubeにUPされたLIVE映像を由紀さおりのスタッフが発見することで両者の交流がスタート。2010年3月、Pink Martiniの来日公演での初共演、同年11月、Pink Martiniのホリデイ・アルバム『Joy to the world』への由紀の参加(「ホワイト・クリスマス」を日本語で歌唱)、2011年3月、Pink Martiniが関与する東日本大震災のチャリティーコンサート『オレゴンから愛』での共演(3月27日@ポートランド)、同年4月、スターバックス×iTunesによるチャリティー企画として夕月(Yuuzuki / Pink Martini フィーチャリング由紀さおり)の配信開始と交流は続き 遂にこの今作『1969』の実現へと辿り着くこととなりました。
アルバム『1969』はタイトル通り1969年にヒットした世界中で注目を集めた楽曲のカヴァー・アルバム。当初は日本の楽曲のみで構成される予定でしたがトーマスからの申し出により世界へと視野を拡げた収録曲へと変更されました。同時に由紀さおりのアルバムから“Pink Martini&Saori Yuki”のコラボレーション・アルバムへと姿を変えていき 発売もJapan onlyから22ヵ国発売(10月11日現在)と大きく変貌を遂げていきました。アルバム発売後の10月17日(月)にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのPink Martiniのコンサートに由紀さおりの出演も決まり、その後12月のUSツアーで何本か共演することも決まっています。「SUKIYAKI」(上を向いて歩こう)発売から50年。今、新たに日本の歌謡曲が、世界に向けて羽ばたこうとしています。