18世紀オーケストラに帯同した3月の来日公演が話題を呼んだピアニスト、
ユリアンナ・アヴデーエワ(Yulianna Avdeeva)が、オール・
ショパン・プログラムのアルバム『ショパン・ボヤージュ』を9月上旬に発表します。
2010年ショパン国際ピアノコンクールの覇者であるアヴデーエワが、セッション録音によるオール・ショパン・プログラムのアルバムを発表するのはこれが初。2024年2月に米モンタナ州フィッシュテールのティペット・ライズ・アート・センターで録音されました。
アルバムは大曲ピアノ・ソナタ第3番 Op.58をメインに、2つの夜想曲からなるOp.62、幻想ポロネーズ Op.61、舟歌 Op.60、3つのマズルカ Op.59とすべて後期作品で構成。レコーディングでは、かつて
ウラディーミル・ホロヴィッツが所有していたスタインウェイCD-18が使用されました。この楽器は、1956年に
ユージン・イストミンが
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と録音した
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で演奏した銘器としても知られています。
Photo by Kevin Kinzley