巨匠指揮者、
ズービン・メータ(Zubin Mehta)が音楽監督を務める
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が、4年ぶりの来日公演を5月末から6月にかけて開催。
イスラエル・フィルは1936年、ブロニスラフ・フーベルマン(Bronisław Huberman)の呼びかけで集まったユダヤ人演奏家たちにより創設された“パレスチナ管弦楽団”を前身とするオーケストラ。48年のイスラエル建国とともに、現在の名称に改称。メータは69年にイスラエル・フィルのミュージック・アドヴァイザー、77年に音楽監督、81年には終身音楽監督に就任し、初共演以来およそ60年に亘って信頼関係を築いています。
メータがイスラエル・フィルの音楽監督を務めるのは2019年までとなるため、このポストでの来日公演は今回が最後。コンビの総決算として、
マーラーの交響曲第5番や
モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」、
J.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲」第3番、
シューベルトの交響曲「未完成」、
ブラームスの交響曲第2番、
シベリウスのヴァイオリン協奏曲が選曲されています。シベリウスの協奏曲のソリストは、メータのオーディションを受けてソリストに選ばれた2016年〈モントリオール国際音楽コンクール〉優勝者・
辻 彩奈。
©Photo by Oded Antman