先日より新しくなった、キャノンEOS KissデジタルのCM。そんな同CMにて流れているのは、マスター役としてCMにも出演している“世界のナベサダ”こと
渡辺貞夫の曲「テンベア」です。この曲は2003年に発売された、彼のアルバム
『ホイール・オブ・ライフ』に収録されています。
渡辺貞夫は、1953年に
秋吉敏子のカルテットにてキャリアをスタートさせてから半世紀に渡って、ワールドワイドにジャズを引率して来た偉人。特に日本にボサノヴァを紹介した功績は計り知れません。この「テンベア」も、そんな得意のジャズボッサ風のナンバーです。躍動感溢れるベースラインが印象的ですが、これはカメルーンの大地が生んだ天才ベーシスト、
リチャード・ボナによるもの。現在、最も多忙なジャズベーシストとして知られるボナですが、アルバム『ホイール・オブ・ライフ』では、渡辺貞夫と共に共同プロデュースに名を連ねるだけでなく、全曲ベースを弾き、しかも、彼が書き下ろした新曲や得意の歌まで聴かせてくれています。ボナのファンも必聴ですよ!! 還暦を越えても衰えを知らない創作意欲に加え、後進の指導にも積極的とは、いやはや頭が下がります。
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