主人公がモノクロ映像のTVドラマ『Pleasantville』の世界に吸い込まれ・・・・・・な、ゲイリー・ロス監督によるファンタジック・コメディ&風刺映画『カラー・オブ・ハート(原題:Pleasantville)』(98年)。その主人公たちが吸い込まれるTVドラマの舞台が50年代の設定になっていることから、劇中音楽もその時代を想起させるナンバーでいっぱい。
調査依頼をいただいたエンディング曲は、
ザ・ビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」のカヴァーで、歌っているのは
フィオナ・アップルです。ビートルズの70年発表作『レット・イット・ビー』に収録された「アクロス〜」は、
ジョン・レノン作によるナンバーで、彼の鮮やかな詞世界が印象深い名曲。その名曲を見事にカヴァーしてのけているフィオナは、NY出身(77年生まれ)のシンガー・ソングライターで、96年に『Tidal』でデビュー。彼女の気だるげな雰囲気の独特の歌声は、聴く者に耳を傾ける以外のあらゆる行為を停止させる説得力を持っています。好きな人はとことん好き、でも苦手な人はとことん・・・・・・。そんな両極端な反応を引き起こすアーティストかもしれません。
「アクロス〜」のフィオナ・ヴァージョンは、映画のサントラCD(原題である『プレザントヴィル』サントラとして発売)、彼女名義のマキシ・シングル、そして99年に発表した2ndアルバム『真実』(日本盤のみのボーナス・トラックとして収録)で聴くことができます。
・彼女の公式HPは
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