UA独特の、はかなくも肉感的な美しさが印象的で思わず目を奪われてしまうステキなCMですね。お調べしたところ、“フレシネ”(日本国内ではサントリーが輸入販売しています)という世界的にポピュラーなスペインのカヴァ(スパークリング・ワイン)という製法のお酒のコマーシャル「本物の夏」篇でした。
UAが歌っている楽曲はオリジナルではなく、
ジョアン・ジルベルトとともにボサ・ノヴァの神様とも呼ばれ、「イパネマの娘」の作曲者でもある
アントニオ・カルロス・ジョビンの「A Felicidade(邦題:悲しみよさようなら)」という曲。1959年に製作されたフランス・ブラジル合作映画『黒いオルフェ』のタイトル・バックなどのシーンで使われ、日本にはじめて紹介されたボサ・ノヴァ曲です。「悲しみには終わりがないけど、幸せには終わりがある」とうたわれ、ギリシャ神話をテーマにした悲恋の映画にふさわしく、せつなく官能的なイメージの曲ですね。この映画はアントニオ・カルロス・ジョビンと
ルイス・ボンファ(ブラジルの名ギタリスト/作曲家)が音楽をすべて手がけ、オリジナル・サウンドトラックはボサ・ノヴァ入門としてもオススメの1枚です。
現在、今回とりあげたUAが歌うヴァージョンのリリース予定などはないようです……残念! サントリーでUAが歌ったCMといえば、先日お伝えした
コチラもありましたね。あわせて音源に……なんてことがあれば、楽しみですね。
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