以前にネットラジオで聞いたビートルズの「ハード・デイズ・ナイト」なんですが、スラッシュ風にアレンジされていて歌詞も微妙に違っていました。ヴォーカルはメタリカのジェイムスとしか思えません。リサーチお願いします!
さきごろついに国内でも上映されたドキュメンタリー映画『メタリカ:真実の瞬間(SOME KIND OF MONSTER)』で熱い涙を日本中のラウド・ミュージック・ファンに流させた
メタリカ。その彼らによる
ビートルズ・カヴァーなのか、それとも他のスラッシュ系のバンドによる替え歌なのか……? と映画で流した涙が乾ききる前にリサーチを開始。
その名も
BEATLLICAというWEBサイトを発見いたしました。Jaymz Lennfield、Krk Hammettson、Kliff McBurtney、Ringo Larz(!)というメンバーによるBEATALLICAというバンドの公式サイト。こちらに「A Garage Dayz Nite」というタイトルで「ハード・デイズ・ナイト」が元ネタと思われる楽曲も発見! 現在ライヴ動画とライヴ音源、スタジオ・アルバム『A Garage Dayz Nite』『Beatallica』の2作品のダウンロードが可能なのですが、なんとすべてビートルズ楽曲をメタリカ風に解釈したもの。
たとえば「Hey Jude」が元ネタの「Hey Dude」 ではジュード、悲しまないで、哀しいうたでも気分はよくなるよ、と歌うご本家ヴァージョンを♪Hey dude,it's true not sad.Take a thrash song and make it better(スラッシュきいてるからマジ哀しくなんかないもんね!)と替え歌していましたよ。
実はこのBEATALLICA、一時はビートルズ関連作品の版元よりWEBサイトの閉鎖及び著作権問題での提訴を示唆されたため、WEB上での活動を停止。その後ファンによる署名運動が始まり、なんとメタリカの
ラーズ本人からサポートしたいとの申し出を受け、活動を再開したという経緯があったとか。かつてアンチNapster派として法廷で証言までしたラーズがmp3で音源を配布しているカヴァー・バンドの擁護を申し出るなんて時代の移り変わりまで感じさせますが、それもこれもビートルズ、メタリカ両バンドへの愛と尊敬を裏付ける完成度があるからなのでしょうね。
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