リサーチ

PAL/NTSCとは?

2006/09/15掲載
はてなブックマークに追加
DVDなどでよくみかける“NTSC”“PAL”“SECAM”という規格めいた英単語。いったい何がどう違うのでしょうか。
 ぎこちない英語を駆使し、海外のネット通販で購入したDVD。苦労して手に入れたにもかかわらず、家のプレイヤーで再生されないというショッキングな出来事、体験したことはありませんか?海外規格だからか、「Why?」とジェスチャーしつつも発狂寸前、半ばヤケクソでディスクを割りたくなる衝動に駆られることしばし。ここではその違いというものをサラッと説明したいと思います。



 NTSCとは(National Television System Committee)の略で、要約するならば“これが世界の標準だ!”と言わんばんかりの勢いで世界中の研究者により開発された放送規格です。日本では1953年に白黒テレビ放送が始まり、1960年の東京オリンピック開催にあわせ、カラー放送が開始。白黒テレビでカラー放送を受信しても違和感のないように工夫しなければいけなかった我が国は、1954年からNTSC放送を開始したアメリカにならい、NTSC規格を採用。しかしながら思いのほかNTSCは普及せず、西ドイツはPAL、フランスはSECAMという独自の放送規格を発明し、やがてそれぞれの影響下にあった国々がその規格に準じていきました。上のテレビ放送規格分布表をみてもらうと、3つの規格がキレイに分かれて存在していることが確認できます。

 具体的な違いは、走査線(テレビ画面を構成する電気信号による多数の横線)の数がNTSCは480本、PALとSECAMは625本。さらに1秒あたりに存在するフレーム数がNTSCでは29.97フレーム、対するPALとSECAMは25フレームで構成されているということ。なんだかNTSCだけが浮いている感じもしなくはないですが…。これらの違いにより、他圏の映像作品を自国に持ち帰っても、見られないというハプニングがしばしば起こるわけです。みなさんも、旅先で映像作品を購入する際はくれぐれも注意しましょう!
※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015