松嶋菜々子の出演でおなじみのキリン「生茶」のCM。これまでたくさんのヴァージョンが制作され、当リサーチ・コーナーでもそこで使われている曲についてご紹介をしてきました。(関連記事をご覧くださいね!)そしてこの冬にはまた新たなヴァージョン“熱い濃い”編が登場! 暗い部屋で松嶋菜々子の顔をほのかな明りが照らし出し、「苦い濃い(恋)より甘い濃い(恋)/冷めた濃い(恋)より熱い濃い(恋)」とささやく、なんとも色っぽい表情をとらえたCMですよね。そんな姿に思わず心がグッとつかまれた男性諸君も多いのでは?
そんな大人の色香が感じられるCMで流れているスパニッシュ調の曲は、タンゴの名曲、
カルロス・ガルデル作曲による「POR UNA CABEZA(ポル・ウナ・カベザ)」(邦題:首の差で)になります。カルロス・ガルデルはアルゼンチンの歌手/俳優で、世界中を演奏旅行しながら1935年に45歳の若さでこの世を去ったタンゴ界の名歌手。この曲は
アル・パチーノ主演の映画
『セント・オブ・ウーマン』(92米)の劇中で、アル・パチーノと
ガブリエル・アンウォーがタンゴを踊るシーンでも使用されている名曲です。ただ今回CMで使用されているヴァージョンはCM専用にアレンジを加えたものということで、演奏者などは不明、CD化などの予定もないそうです。「原曲が聴いてみたい!」」という方は、ガルデルの名唱集
『大いなる遺産』などに収録されていますので是非チェックしてみてください。「タンゴにちょっと興味が湧いてきた……」という方にも親しみやすい内容ですよ。
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