先日日本でも発売されたストームの作品集『Taken by Storm』(Omnibus Press発行)でも、ものづくりに対する熱意を語っていた。音楽をビジュアルに変換するという意味で、自らをトランスレーターと呼んでいること。制作の過程ではその音源をたくさん聴き、歌詞を分析する作業はもちろん怠らない。そして何より重きをおいているのは、そのミュージシャンとたくさんコミュニケーションをとること。音楽として一度生み出されたものを再びビジュアルとして創造するためには、何よりも欠かせない行為だという。決してCGの力に頼ることなく、アナログな作り方にこだわる彼の作品は、今も多くのデザイナーに多大な影響を与え、そして何より多くのミュージシャンから支持され続けている。