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10月28日は「パンダの日」 “パンダ”ソングあれこれ

2022/10/28掲載
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“パンダ”がタイトルにつく曲があったら、知りたいです。
 1972(昭和47)年10月28日に日本で初めてジャイアントパンダ(“カンカン”と“ランラン”)が上野動物園に来園してから、2022(令和4)年10月28日でパンダ来園50周年となるメモリアルな日を迎えます。現在は年末に中国へ返還されるメスのジャイアントパンダ“シャンシャン”や、昨年6月に誕生した双子のオス“シャオシャオ”とメス“レイレイ”、その父“リーリー”と母“シンシン”の5頭が飼育され、パンダマニアや動物好きだけでなく、多くの人たちを魅了しています。

 そこで、10月28日のパンダの日にちなんで、タイトルに“パンダ”がつく楽曲をいくつかご紹介。今回は、童謡やキッズ・ソングよりもJ-POPにフォーカスして、ピックアップしていきたいと思います。

 まずは、そのままズバリ「パンダ」という楽曲。「あ〜よかった」「さよなら 大好きな人」のヒットで知られるデュオ“花*花”が、1999年のインディ時代のアルバム『11songs』および翌年のメジャー・デビュー・アルバム『11songs(+4)』で発表しています。関西発の4ピース・バンド“Kitsui(クッソ強いエビフライ)”も2021年に“夢でパンダにフルボッコにされたので仕返しに作った”として「パンダ」という楽曲を発表しています。アーティスト名同様、コミカルでクセの強いミュージック・ビデオにも注目です。

 コミカルという意味では、お笑い界からも“パンダ”ソングは登場。藤井隆は自身が出演したテレビ東京系バラエティ番組『上海大腕』のドラマコーナーから生まれたオリジナル・ソング集『上海大腕II』(2007年)にて「パンダ街道」なる楽曲を発表。レイザーラモンRGは、2018年の1stシングル「いただきます」のカップリングで、韓国歌謡“トロット”にインスハパイアされた“FUTURE TROT”ソング「DO THE パンダッ! feat. MAGiC‘PANDA' BOYZ」を歌っています。

 アイドル・シーンでは、でんぱ組.incのメンバーで“ピンキー!”の愛称で知られる藤咲彩音が、ソロ曲として「P and A」「群青エキスパンダ」を歌唱。どちらも藤咲が大好きなパンダをテーマにしたダンス・ナンバーで、トラックメイカーのPandaBoYが手掛けています。「P and A」はでんぱ組.incの2014年のシングル「サクラあっぱれーしょん」(藤咲彩音盤)に、「群青エキスパンダ」は2020年の6thアルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』(初回限定盤B)に、それぞれ収録されています。

 進化型ダークマターアイドルのネコプラ(2022年3月より“ネコプラpixx.”)には、「その点パンダは素晴らしい」という楽曲が(2018年の配信シングル、2019年の配信限定ミニ・アルバム『ココロボイス』に収録)。“白黒白 黒白黒 白黒黒〜”というフレーズが中毒性あるアッパー・チューンです。

 V系シーンからは、ユナイトの「隕石系スタジオパンダ」を挙げておきましょう。2018年の5thアルバム『NEW CLASSIC』にて発表され、中華風のメロディをアクセントにした曲調や、被り物のパンダが登場するミュージック・ビデオが印象的です。

 メジャーどころでは、軽快なロック・サウンドに乗せて“パン パン パンダパンダ”と歌うTHE HIGH-LOWSの「パンダのこころ」(1999年のミニ・アルバム『GO! ハイロウズ GO!』に収録)や、EDM的なアプローチのダンス・トラックで歌い踊るCoccoの「パンダにバナナ」(2014年の8thアルバム『プランC』に収録)があります。また、米津玄師は、ボカロP“ハチ”名義で「パンダヒーロー」を発表。同曲はアルバム『OFFICIAL ORANGE』の冒頭曲に収録されています。

 アニメには“パンダ”ものが多いのも特徴。メインキャラクターに“パンダくん”が登場する『しろくまカフェ』では、パンダママ(CV:森川智之)「気ままに パンダママ」(『SHIROKUMA CAFE MUSIC BEST』などに収録)をはじめとするキャラクター・ソングや、ミック入来が歌う『ONE PIECE』のキャラクター“PANDAMAN”のキャラクター・ソング「PANDAMAN」、アニメ『けものフレンズ2』からジャイアントパンダとレッサーパンダによる「ふたりはパンダ」、のちの『となりのトトロ』の原型とも評されている高畑勲監督、宮崎駿原案・脚本の劇場用アニメ『パンダコパンダ』の主題歌となった水森亜土「ミミちゃんとパンダ・コパンダ」などがあります。「ミミちゃんとパンダ・コパンダ」は、のちに大橋のぞみが2008年のアルバム『ノンちゃん雲に乗る』でカヴァーしています。

 俳優で市原悦子ともに長きにわたってTVアニメ『まんが日本昔ばなし』の語りと登場人物の声を担当したことでもおなじみの常田富士男は、ヤクルトのCMソングとして「さいしょのパンダはくろかった」を歌唱。同曲はこおろぎ'73が1977年にレコードでリリースしましたが、常田版は2009年のCD『伊藤アキラ CMソング 傑作選』に「最初のパンダは黒かった」として収録されています。

 そのほかにも、ネオ歌謡バンド杏窪彌(アンアミン)の「ジャイアントパンダにのってみたい」や、声優アーティストの内田彩の「泣きべそパンダはどこへ行った」など、まだまだ数多く存在。パンダの日にパンダのかわいらしい姿を愛でながら、お気に入りの“パンダ・ソング”を探してみるのも、面白いかもしれません。

(写真はメイメイ(CV: 花澤香菜)が歌う『しろくまカフェ』第10弾エンディング・テーマ「バンブー・ランデヴー」









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