9月2日は、“く(9)・つ(2)”の語呂合わせにちなみ、銀座の婦人靴専門店のダイアナ株式会社が1992年に「くつの日」を制定し、大人の女性の演出に欠かせない靴の魅力を発信しています。生活に欠かせない「靴」は、音楽の世界でも多くのアーティストがテーマにしていますが、数多くの“靴ソング”のうち、どの色が一番多く曲名に掲げられているのかを、少しばかり調べてみました。
まず、“靴”を冠した曲として、おそらく真っ先に頭に浮かぶと思われるのが、“赤い靴 履いてた 女の子”の歌詞でおなじみの童謡「赤い靴」でしょうか。
北原白秋、
西條八十とともに童謡界の三大詩人と謳われた野口雨情が作詞を、数多くの童謡を生み出した本居長世が作曲を手掛け、1922年に発表されました。2006年には文化庁と日本PTA全国協議会が「日本の歌百選」に選定しています。
野口・本居のコンビは、“からす なぜなくの〜”の「七つの子」や“青い眼をした お人形は〜”の「青い眼の人形」などの童謡も手掛けています。
その童謡「赤い靴」の影響が大きいのか、鮮烈な印象を残す色なのか、多くのアーティストが「赤い靴」という楽曲を歌っています。
aikoをはじめ、
石川ひとみ、
さだまさし、
倉橋ヨエコ、
THE BACK HORN、
Plastic Tree、
開歌-かいか-などがオリジナル曲を発表。TVアニメ『
トリコ』のエンディング・テーマには、
Salleyのメジャー・デビュー曲「
赤い靴」(写真)が起用されました。そのほか、
松田聖子や
甲斐よしひろは「赤い靴のバレリーナ」、
ダ・カーポは「赤い靴のマリー」、
川嶋あいは「赤い靴のミモザ」、
堀江美都子は「うわー赤い靴が踊ったよ」などがあります。
“赤”以外では、青は
たま、
芳本美代子の「
青い靴」、白は
なかにし礼「白い靴」、
松任谷由実「白い服、白い靴」、黄は
チューリップや
財津和夫の「
魔法の黄色い靴」、緑は
神聖かまってちゃん「緑の長靴」、黒は
kokua「黒い靴」、銀は
おやゆびプリンセス「
みんながいれば、銀の靴なんていらない!」といったところ。
ねじ式には「夜明け色の靴(feat. メグッポイド)」という曲もありますが、どの色も“赤”に比べると、それほど多くはないようです。
ちなみに、色とは異なりますが、“ガラスの靴”を冠した曲はなかなかあって、
木之内みどり、
篠原美也子、
佐藤ひろ美、
樹海、
寺島圭亮、潮 feat. 雨歌エルなどが「ガラスの靴」を歌っています。そのほか、松田聖子「ガラス靴の魔女」、
石川秀美「ガラスの靴をありがとう」、
田村ゆかり「ガラスの靴にMoonglow」、
V6時代の
三宅健「“悲しいほどに ア・イ・ド・ル”〜ガラスの靴〜」、
ANFiNY「ガラスの靴なんかなくても」、
NU-KO「ガラスの靴にはもう憧れない」などがあり、
シャルル・ペローの『サンドリヨン』や
グリム兄弟『灰かぶり姫』で知られる童話「シンデレラ」の影響の大きさがうかがえます(ただし、グリム兄弟による『灰かぶり姫』ではガラスの靴ではなく、金と銀の靴が登場します)。
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