音楽シーンの指標のひとつとして知られている音楽チャート。その年の最初にどのアーティストのどの楽曲が1位になるのか、注目されるところです。その音楽チャートのうち、オリコンとBillboard JAPAN(Hot 100)それぞれにおいて、1月第1週の週間シングルチャートで1位となった楽曲を、2015年から2024年まで10年間分振り返ってみましょう。
◇オリコン週間シングルランキング 1月第1週
2015年 Kis-My-Ft2「Thank youじゃん!」
2016年 AKB48「唇にBe My Baby」
2017年 QUARTET NIGHT「God's S.T.A.R.」
2018年 Hey! Say! JUMP「White Love」
2019年 D/Zeal「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 12」
2020年 Poppin' Party「イニシャル / 夢を撃ち抜く瞬間に!」
2021年 Poppin' Party「Photograph」
2022年 なにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)」
2023年 AXXX1S「ResQ!!」
2024年 Kis-My-Ft2「HEARTBREAKER / C'monova」
◇Billboard JAPAN Hot 100
2015年 Kis-My-Ft2「Thank youじゃん!」
2016年 back number「クリスマスソング」
2017年 星野源「恋」
2018年 Hey! Say! JUMP「White Love」
2019年 米津玄師「Lemon」
2020年 Official髭男dism「Pretender」
2021年 NEWS「ビューティフル」
2022年 Aimer「残響散歌」
2023年 Official髭男dism「Subtitle」
2024年 Ado「唱」
オリコンとBillboard JAPANではチャートの集計要素・方法などが異なるため、シングルランキングに違いがあるのも興味深いところですが、2015年はどちらのチャートでも
Kis-My-Ft2「Thank youじゃん!」が年最初の週間1位に輝いています。Kis-My-Ft2はオリコンチャートでは10年後の2024年に「HEARTBREAKER / C'monova」で1位を記録しており、長きにわたってトップランナーのひとつとして活躍しているのがわかります。
オリコンチャートでは、
Poppin' Partyが2020年に「イニシャル / 夢を撃ち抜く瞬間に!」、2021年に「Photograph」で年最初のシングルチャート連覇を達成。2017年の
QUARTET NIGHT「God's S.T.A.R.」、2019年の
D/Zeal「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 12」と併せて、アニメやゲームの主題歌・関連曲が多いのも特徴です。
一方、Billboard JAPAN Hot 100では、2017年の
星野源「恋」、2019年の
米津玄師「Lemon」、2022年の
Aimer「残響散歌」と、その年の年間チャート首位のシングルを輩出。「恋」は11週、「残響散歌」は9週、「Lemon」は7週の通算首位記録を達成しています。また、年間チャート首位とはなりませんでしたが、
Official髭男dism「Subtitle」と
Ado「唱」はそれらを超える13週通算首位を記録するなど、年最初のシングルチャート1位がその年の代表曲となることも少なくありませんから、大いに注目したいところです。ちなみに、2023年の「Subtitle」と翌2024年の「唱」の年の年間チャート首位は、2023年が
YOASOBI「アイドル」、2024年が
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」となっています。
新年初のチャートは、前年のヒット曲のほか、『紅白歌合戦』出場歌手の楽曲が返り咲くといった現象もこれまでにありました。オリコンでは2024年12月最終週に
Aqours「永久hours」が1位となりましたが、オリコンの近年の特徴でもあるアニメ・ゲーム関連曲が再度年初1位を獲得するのでしょうか。Billboard JAPAN Hot 100では、日本では“
ゴリエ”のカヴァーでもヒットした「ミッキー」から着想したサウンドと“アーパトゥ、アパトゥ”のフレーズが印象的な
ロゼ&
ブルーノ・マーズ「APT.」が2024年12月の最終週で1位となりましたが、2024年年間チャート首位のCreepy Nuts「
Bling-Bang-Bang-Born」(写真)や同年間2位の
tuki.「晩餐歌」、レコ大を連覇した
Mrs. GREEN APPLE「ライラック」などの『紅白歌合戦』出場組がさらに話題性を高めることも考えられそうです。
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