日本を代表するビールのひとつとなった人気商品「アサヒスーパードライ」は、38年前(1987年)の3月17日に発売を開始。“辛口・生ビール”をコンセプトに誕生した「アサヒスーパードライ」は、日本のビール市場に“ドライビール”ブームをもたらすきっかけとなり、発売から10年後の1997年には年間シェア1位を獲得。限定商品や派生商品なども次々と生み出し、海外でも認知度が向上。2023年にはアジアの酒造メーカーとして初めてラグビーの世界選手権「ラグビーワールドカップ2023」の大会オフィシャルビールとなり、昨年には2029年までのラグビーワールドカップ男女3大会のオフィシャルビールとなることも決定しています。
発売当初は、「飲むほどにドライ、辛口・生。」のキャッチコピーとともに、ビジネスマンや学生を中心に絶大な人気を博していた国際ジャーナリストの“ノビー”こと落合信彦をキャラクターに起用したCMをオンエア。クリス・ファーレン(Chris Farren)の「スペシャル・ウーマン」や、
ジョン・ウォーレン (John Warren)の「テイク・ミー・バック」などの楽曲がCMを飾りました。
以来、さまざまなキャッチコピーとともに、多くの楽曲がCMソングに起用されましたが、それらのうちいくつかを紹介していきましょう。
国分太一 が出演した「アサヒスーパードライ」の「うまい秋」篇(2006年)では、
Mr.ミスター の「キリエ」をCMソングに起用。同曲は『
ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド 』からのシングル第2弾としてリリースされ、「ブロウクン・ウィングス」に続き、全米1位となりました。CMではMr.ミスターではなく、ライジング・フォースの初代シンガーの
ジェフ・スコット・ソート が歌唱しています。
2009年には
アース・ウインド&ファイアー の「ブギー・ワンダーランド」を起用。アース・ウインド&ファイアーの総帥
モーリス・ホワイト が手掛けた女性コーラス・グループの
エモーションズ が参加したこの曲は、全米6位と大ヒット。これは日本でおなじみの「宇宙のファンタジー」や「セプテンバー」よりも上位です。
ノエビア化粧品をはじめとする日本の数々のCMソングやTV番組などに使われている「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」も「アサヒスーパードライ」のCMソングとして名を連ねています。2009年オンエアのCMでは
フレディ・マーキュリー 版ではなく、
クイーン 版を採用しています。
同様に、多くのタイアップ・ソングとなっている、
ファレル・ウィリアムス 「ハッピー」も“スーパードライ”ソングの仲間入り。
橋本環奈 出演の「ビールとの新しい付き合い方」篇や
吉沢亮 出演の「ビールとの新しい付き合い方、はじまる。」篇などでオンエアされています。また、
チャーリー・シーン 出演の映画『
メジャーリーグ 』やプロレスラーの
大仁田厚 の入場曲としても知られる、米・ロサンゼルスのバンド“
X ”の「ワイルド・シング」もCMを飾りました。
「スーパードライ」のCMソングとして特に印象深い日本のアーティストといえば、
福山雅治 と
ONE OK ROCK でしょうか。福山は「Revolution//Evolution」「約束の丘」「Around the world」「Get the groove」「ひまわり」「Dear」「HUMAN」「暁」「ステージの魔物」「桜坂」など数多くの楽曲が使われ、自身も出演。ONE OK ROCKは大々的なコラボレーションを展開し、2022年から「新スーパードライ、始まる」篇のテーマ・ソングとして「Wonder」(写真)が使われています。
そして、2025年からは「アサヒスーパードライ」のCMに
B'z が登場。1月よりオンエアされている「熱い渇きに。B'z」篇で、タイアップ・ソング「FMP」が使われています。タイトルは“Follow My Passion”の略で、「冷やすほどにキレ冴える、辛口〈生〉」のキャッチフレーズとともに、CMでも曲名を体現するような“気持ち高まる瞬間”を表現しています。
これら以外にも多くの楽曲が「スーパードライ」のCMを彩ってきました。発売開始の日に「スーパードライ」を飲みながら、スーパードライタイアップ曲を聴いてみるのはいかがでしょうか。
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