“歌ってみた動画”への投稿で活動を始め、2021年3月に投稿したボカロPの上野シュンの楽曲カヴァー「hazama」をきっかけに注目を浴びるマルチ・アーティストの4naが、9月29日にリリースした4thシングル「月子さん」のミュージック・ビデオを公開しています。

　カヴァーだけでなく、デビュー曲「Fickle Girl」や人気イラストレーターのtamimoonとコラボした「BURU」など優れたオリジナル曲も多数リリースしている4naは、2022年11月に1stアルバム『a Beast』をリリース。今年3月には早くもミニ・アルバムも発表するなど精力的に楽曲をリリースしています。また、1stアルバムにも収録されている、住宅情報サイト「SUUMO」とタイアップしたMAISONdesの「ダンボールの色 feat. 4na, もっさ」の作詞・曲、編曲を手掛けたほか、近夏は家庭教師のトライのCM「もしもの夏の青春」篇に楽曲「化かせ」を書き下ろすなど、CM起用でも話題に。今回リリースされた「月子さん」も、9月17日よりオンエアされているイオン「トップバリュ おうちで楽しむCafeごはん」のCMに起用されています。

　Yaffleをプロデュースに迎えた「月子さん」は、4naが「将来、もし娘がいたらつけたい名前」と話す“月子”をタイトルに冠した楽曲。配信とあわせて公開されたMVでは、スーツ姿の女性が取引先らしき相手に何度もお辞儀を重ねる場面からスタート。帰り道を疲れた表情で歩いていると、ふと目をやった川に浮かぶボートの上で踊る自身の姿が……。一旦は見間違えかと思うも、暮れていくオフィス街を歩いているうちに、彼女はステップを踏み始め、ライトが照らす歩道橋や閉店後のスーパーの通路など、夜の街をバレリーナのように舞い踊ります。ダイビングマスクをかぶり、水中にもぐりシンクロナイズドスイミングの脚技も披露。“月まで行ってみようかと”と軽やかに歌う歌詞の通り、お月見の季節にぴったりの幻想的で高揚感をかきてる映像となっています。

　このMVで華麗なダンスを披露している女性は、“クラポ”の愛称で親しまれるダンス・アイドル・ユニット、CROWN POP（写真）の三田美吹です。2015年に結成されたCROWN POPは、2020年には初の全国流通盤『LIFE』を、2022年には2ndアルバム『LIVE』を発表。また、これまで何度かメンバーチェンジを重ねていますが、三田は結成時からのメンバー。クラシックバレエ歴12年という彼女は、4naのMVでも美しいステップを披露しましたが、“クラポ”のステージでも卓越したパフォーマンスでファンを魅了しています。

　なお、CROWN POPは、11月7日にさまざまな形の“LOVE”を綴ったミニ・アルバム『LOVE』をリリースすることが決定しています。