ビヨンセを起用したティファニーのキャンペーン・フィルム「LOSE YOURSELF IN LOVE」が、10月よりティファニー公式サイトにて公開されています。
映像は、多くのアーティストのミュージック・ビデオを手掛けてきたグラミー受賞ディレクターであり、
カズオ・イシグロの名作小説を映画化した2010年公開作『
わたしを離さないで』の監督を務めたことでも知られる
マーク・ロマネクが貴重な65mmカメラにより撮影。ニューヨークの伝説的クラブ「スタジオ54」の全盛期をインスピレーションソースに、挑発的に踊るファッショナブルなダンサーや、盛り上がる満員の客たちなど、享楽的なフロアのムードをクールなモノクロの映像で表現したものに。70年代クラブ・カルチャーを彷彿とさせながらも、ビヨンセは現代的な存在感を放ち、キャンペーンのテーマである“真の愛は自分自身への愛によってこそ強くなる”をエレガントなダンスと歌唱で力強く体現しています。
ビヨンセとティファニーと言えば、昨年のキャンペーン・フィルム「ABOUT LOVE」での夫・
ジェイ・Zとのスウィートな共演も記憶に新しいところ。往年の名曲「ムーン・リバー」を、ビヨンセがしっとりと歌うソウルフルなカヴァーも話題となりました。
一転、今回のフィルムでビヨンセが歌うのはアップリフティングなダンス・チューン「サマー・ルネッサンス」。ディスコの女王
ドナ・サマーと
ジョルジオ・モロダーのタッグによるシンセ・ディスコの名曲「I FEEL LOVE」をサンプリングした同曲は、9月に発表された自身の7thアルバム『
ルネッサンス』(写真)のラストを飾る重要ナンバー。ドナに敬意を表すとともに、クィア・カルチャーが生み出した“解放の音楽”ハウス・ミュージックへの愛にあふれた仕上がりです。セクシャルな歌詞や、“Dance, dance, dance”とあるがままの喜びに導くビヨンセのパフォーマンスは、思い思いに自己を解き放ち踊る人々を鮮やかに描いた「LOSE YOURSELF IN LOVE」に非常にマッチしています。
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