春は出会いと別れの季節。春をテーマにした歌は数多くありますが、そのなかでも“桜”というキーワードは、このシチュエーションには不可欠な日本人誰しもが心の底に持っているもののようです。

　お問い合わせの曲は、サビが“桜ひらひら”という詞……ということですが、いきものがかりの「SAKURA」ではないでしょうか。心を揺るがす儚げなストリングスをバックにほんのり切ない感情を歌い上げ、“桜ひらひら”と歌う詞が印象的な曲です。

　いきものがかりは、この「SAKURA」がメジャー・デビュー・シングル（2006年3月15日リリース）となる、吉岡聖恵、山下穂尊、水野良樹からなる3人組。1999年2月に結成し、小田急線沿線の駅前路上やライヴ・ハウスの活動で人気を博し、地元厚木や神奈川県内での知名度はかなりなもののようです。純度の高い吉岡のヴォーカルと切ない日常を醸し出すノスタルジックな佇まいのポップスが、特有の世界観を作り出している注目のバンドです。

　この「SAKURA」は、NTT東日本「DENPO 115」東日本エリアCM曲に起用されているほか、小田急電鉄の定期券グーパスと「小田急グーパス＆いきものがかり」というタイアップ・キャンペーン（小田急車掌による小田急線6駅名コールアナウンスからはじまる小田急オリジナル・ヴァージョンの着うたプレゼントも！）も展開しています。

　また、このシングルには、荒井由実のスタンダード・ナンバー「卒業写真」（アルバム『COBALT HOUR』などに収録）のカヴァーもカップリングされており、この季節には外せないシングルとなりそうです。

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