“ドリル・ミュージック”とはシカゴで2010年頃から流行し始めたヒップホップのサブ・ジャンル。アトランタで生まれたトラップ・ミュージックとの近似性を感じさせる不穏で重いビートにシカゴの治安の悪化に影響された暴力的な歌詞を乗せているのが特徴。代表的なアーティストとして、チーフ・キーフ(Chief Keef)、リル・ダーク(Lil Durk)、リル・リーズ(Lil Reese)らが挙げられます。チーフ・キーフのデビュー・アルバム
『Finally Rich』は全米アルバム・チャートで29位を記録していますが、残念ながら彼らの日本盤は現在リリースされていません。
“ドリル・ミュージック”はシカゴのみならず世界に広がりを見せており、イギリスではスクービー(Scooby)やヤング・ブッシュ(Yung Bush)らが“ロンドン・ドリル”を標榜。日本でもラッパーの
KOHHがドリル・ミュージックの影響を感じさせるアルバム
『DIRT』(写真)を2015年にリリースしています。
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