「レタス」篇、「セロリ」篇はマンハッタンにある別々のビルの一室から、「チコリー」篇はロングアイランドシティにあるホテルからそれぞれ撮影。部屋の窓から広がる高層ビル群を背景に、それら大部分がコンクリートとガラスで構成され、植物にとっては荒野も同然だということ、都会の日常で植物を見かけるのは稀なこと、その日初めて会う植物は野菜だったりすることなどが詩のようにナレーターによって語られます。後半には高層ビル群のパノラマと対比させるように窓辺の野菜を映し出し、キャッチコピー「都市に生きる。野菜がある。ON THE EARTH&」のナレーションでCMは締めくくられます。
本CMシリーズでは、大都会ニューヨークの展望を静かに彩るジャジーな音楽が流れますが、これは、米ボストン在住の日本の音楽家 / プロデューサー、monologによるオリジナル・ソングです。Monologは、14歳から鍵盤楽器奏者としてプロキャリアをスタートし、ジョージ・デュークとのアンサンブルをはじめ、スラム・ヴィレッジ、デ・ラ・ソウルらヒップホップ勢やニューオーリンズのビッグバンドなどのバックで演奏経験を持つバークリー音楽院出身のアーティスト。90年代ヒップホップの名曲をジャズ解釈したヒット・カヴァー作『Re:Live』をはじめ、オリジナル作をリリースするほか、TV番組のサントラやCM、ゲーム音楽などを手掛けるなど、その活動は多岐にわたり、最近ではTVアニメ『川越ボーイズ・シング』の劇中歌や劇伴を担当し注目を浴びています。(写真は、2023年12月20日発売の『川越ボーイズ・シング ORIGINAL SONGS VOL.3』)